渋野日向子は米予選会の結果次第で、石川遼と同じく来年米下部参戦の可能性も 「選択肢としては頭にある」


ラウンド中に笑顔をみせた渋野日向子 (カメラ・小泉 洋樹)

ラウンド中に笑顔をみせた渋野日向子 (カメラ・小泉 洋樹)

◆女子プロゴルフツアー 報知新聞社後援 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン プロアマ日(23日、宮城・利府GC=6591ヤード、パー72)

 唯一の東北開催の女子ツアーは24日から3日間、一日上限1000人の有観客で開かれる。2019年のメジャー、AIG全英女子オープン覇者の渋野日向子はプロアマ戦などで最終調整。親交のある男子の石川遼が米下部の「コーンフェリーツアー」の予選会受験を決断したことについて、自身も12月の最終予選会で来季の出場権を獲得出来なかった場合は、来年下部ツアーから挑戦する選択肢も思い描いていることを明かした。

 20日に判明した、石川の米下部ツアー予選会挑戦に関しては「もう、そういう選択をするだろうなというのは前々からわかっていた。遼さんが目指しているのはアメリカ。コーンフェリーって難しいとは思う。日本の女子で言ったらステップアップツアー。それでもやっぱりその選択肢を選ぶのは、PGAツアーで戦いたいという気持ちがあるから。その決断はすごいなと思うし、尊敬でしかない。私ももっと頑張らなきゃいけないし、アメリカへの強い気持ちも増しましたね」とうなずいた。

 渋野自身は、12月に来季米女子ツアー出場権をかけた最終予選会を受験する意向を既に表明していた。上位45位までが通過し、20位以内までが優先出場権を得る厳しい戦い。20位に入れなかった場合について初言及し「もしダメだったとしたら、それ(米女子下部ツアー参戦)は選択肢としてはあります。上位20人に入るのは大変。それくらいの気持ちでやっている感じです。すごく難しいところではあると思うんですけど。それでも、経験する価値はすごくあると思うので。もしこけてしまった場合の選択肢としては頭にあるので。すごく人生において価値のあることだと思いますし、そこに関してはネガティブな思いはないです」と予選会の結果にかかわらず、22年から主戦場を米国に置く考えも検討していることを明かした。

 ツアー通算4勝の22歳は前週の住友生命レディス・東海クラシックで今年最高の4位に入り、復調傾向。「調子は特に良い感じになっているとも、悪くなっているとも思わない。現状維持できている。試合が続いてずっとやってきたことがかみ合ってきた」と現状を自己分析した。

 初出場した19年大会は、畑岡奈紗とツアーで初めて同組で回って22位だった。「グリーンの傾斜が一番難しい。上って、下ってのパットが残る位置にピンが切られそうで。一昨年もそうだったので。パットの距離感が難しい。グリーンも小さめなのでショットの精度も大切」と難コースへの警戒感を口にした。

 24日の第1ラウンドは、賞金ランク2位で特別協賛の住友ゴム工業と用具契約を結ぶホステスプロ・小祝さくら、前回の19年大会を制した柏原明日架と同じ注目組。午前9時50分に1番からティーオフする。賞金総額7000万円(優勝賞金1260万円)で、108選手が参加して54ホールで争われる。

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