2週連続優勝の古江彩佳「2位じゃ記憶にも記録にも残らない」


優勝トロフィーを手に笑顔の古江彩佳

優勝トロフィーを手に笑顔の古江彩佳

◆女子プロゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 最終日(24日、兵庫・マスターズGC=6571ヤード、パー72)

 単独首位でスタートした古江彩佳(富士通)が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算12アンダーで優勝を果たした。前週の富士通レディースに続く2週連続Vは、昨年11月以来自身2度目。今季5勝目ながら有観客試合での勝利は初となった。

 2位と1打差で迎えた最終18番。1・5メートルのパーパットを決めると右手を握って高く掲げた。「本当にうれしい気持ちでいっぱいです。兵庫県に帰ってきて優勝できたのはうれしいなと思います。自分を奮い立たせてくれたのはギャラリーさんのおかげです」。優勝を見届けた観客から拍手を浴びると、瞳を潤ませて地元での初Vをかみ締めた。

 2位と1打差で最終日を迎え、「隙を見せてはいけない。バーディーが必須になる」と自らに言い聞かせてスタートした。その暗示通り、1、2番を連続バーディー発進。12番でボギーが来たが、続く13番ですぐにバーディーを取り返した。

 地元で開催された今大会は自宅から車で通える距離で、観客として訪れたこともある慣れ親しんだコースだった。過去には着用していたウェアがプロと同じだったこともあり「『一緒だね』って声を掛けてくれたのが印象に残っています」と思い出もたくさんある。

 今季5勝目で賞金3600万円を獲得し、賞金ランクは4位から2位に浮上した。トップの稲見萌寧(都築電気)とは約2200万円差で今季は残り5試合。逆転での賞金女王の座も視界に捉えたが「あまり意識しないで…」と目の前の一戦に集中する。「優勝することで覚えてもらえる。2位じゃ記憶にも記録にも残らないと思う」と古江。この先も勝利に向かって走り続ける。

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