2打差7位の片山晋呉、友人・新庄剛志監督から刺激「最高でしょ」「目立つとその分色んなことをしないと」


スタートの10番でティーショットを放つ片山晋呉

スタートの10番でティーショットを放つ片山晋呉

◆男子プロゴルフツアー マイナビABC選手権 第2日(5日、兵庫・ABCGC=7217ヤード、パー72)

 ツアー通算31勝で、今大会で過去4勝を挙げている片山晋呉(イーグルポイントGC)が、4バーディー、2ボギーの70で回り、2打差の7位に付けた。48歳のベテランは、同年代でプロ野球の日本ハム・新庄剛志新監督の誕生に刺激を受けたことを明かした。

 大会1日目の4日に新庄氏の監督就任会見があり、片山もホールアウト後にテレビでその様子を視聴。「同級生が監督になった。新庄さんですよ。(監督に)なってほしかった。最高でしょ」。実際の年齢は片山が1つ下だが、新庄氏がトライアウトを受ける際などに連絡を取り合った間柄だ。片山は1998年の初優勝後、2008年にツアー25勝を挙げて永久シードを獲得。ゴルフ界で脚光を浴び続け、「目立つとその分色んなことをしないといけない。落ちたら言われたり。分かるから」と話題戦を集める新庄氏の活躍に共感できる部分も多い。

 競技が違えば活躍できる年齢層も異なり、第一線で活躍する同年代は引退し、指導者になるなど別の道を歩む人が多数だ。「ゴルフというスポーツは20代の子たちとも戦える。そのフィールドにまだ出られることを誇りに思います」。20年前と飛距離は変わらず、上位で戦い続ける48歳は胸を張った。

 この日は、10番ティーから第2組の8時10分にスタートしたため、整ったグリーンがさらに高速化。片山は海外メジャーのマスターズにも出場しているが「朝は世界で一番速かった。オーガスタより全然速い。経験したことない速さ」と驚きを隠せなかった。それでも総パット数は25で、全体2位の数字をマーク。「グリーンの速さもピンの位置も厳しい。そういう意味では経験と技術(が必要)。足りないのは若さだけ」と自虐的に話して報道陣を笑わせた。

 2打差7位の好位置で決勝ラウンドに進み、17年以来の優勝に一歩近付いた。「好きなABCでまだ戦えているのはうれしいですね」。過去4勝を挙げた好相性のコースで、再び輝きを放つ。

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