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18番、グリーン上でコースを見る杉原大河(カメラ・馬場 秀則)
◆男子プロゴルフツアー ▽ダンロップフェニックス 第2日(19日、宮崎・フェニックスCC=7042ヤード、パー71)
今大会で異例のプロデビューを飾った杉原大河(東北福祉大4年)が5打差14位で出て1バーディー、6ボギー、2ダブルボギーの80と崩れ、通算6オーバーの77位で予選落ち。ほろ苦いプロ初陣となった。
10番から出て、11番から2M前後のパーパットがことごとく外れて4連続ボギー。林間コースでフェアウェーキープ率が28・57%に低迷。パーオン率も38・89%で31パット。「全部悪かったですね。流れも。良いショットでラフにいったり、ディボット(跡)にいって埋まってしまっていたり…」と不運にも見舞われて肩を落とした。
17番パー3では、突風に吹かれて第1打が池につかまってのボギー。「全部ダメでした。これが実力です。同じようなミスをしないように」と反省の言葉を口にした。それでも、2日間の平均飛距離は全体2位の309・5ヤードを記録。175センチ、80キロの体から放つ豪快なビッグドライブで、ギャラリーをわかすなどプロとして確かな第一歩も記した。
次戦は、今月30日からの来季出場権をかけた3次予選会(岡山・瀬戸内海GC)の予定だ。今後は一度、大学のある仙台に戻って修正に励む。「通るように調整しないといけない。課題? 全部です」とプロゴルファーとしての再出発を誓った。
◇杉原 大河(すぎはら・たいが)1999年11月4日、徳島市生まれ。22歳。名前の由来はタイガー・ウッズでトップアマの父・剛毅さんが名付けた。5歳からゴルフを始め、中3時に世界ジュニア優勝。18年に生光学園高から東北福祉大へ。19年Abema TVツアー「石川遼エブリワンプロジェクトチャレンジ」で男子下部史上3人目のアマV。20年日本オープン5位でローアマを獲得。今年6月の日本ツアー選手権森ビル杯で自己最高の3位。家族は両親。