◆日本女子プロゴルフツアー ヤマハレディース プロアマ日(30日、静岡・葛城GC山名C=6590ヤード、パー72)
ツアー1勝の山下美夢有(みゆう、加賀電子)は昨年、初日から首位を走って自身初の最終日最終組で回り、1打差2位となった思い出の大会を「一番緊張した」と振り返った。
前週は最終日同組対決で、同学年の西郷真央の優勝を見守った。「同期として一緒に頑張ろうとやってきたので。最終日に一緒に回って真央が優勝して、私も久しぶりに優勝争いができて楽しかったです。これを機に、残りの試合も全力で優勝を目指してやっていけたらいいなと思います」。今季開幕戦で4位に入ると、前週のアクサレディスは1打差の2位と優勝争いを演じた。「ショットは悪くないので」と好調の要因を明かした。
昨年のこの大会は初日から首位を走ったが、最終日に稲見萌寧に逆転を許して1打差の2位に敗れた。「初優勝した大会(昨年4月のKKTバンテリンレディス)よりも、初めての最終日最終組だったこの試合が一番緊張しましたね」と振り返る。1年前の悔しさも残るが「今年はまずは予選を通過して、自分のゴルフをして少しでも順位を上げていけるように頑張りたい。しっかり攻めのゴルフができたらいい」と冷静にティーオフを待っている。
30日はプロアマ戦で最終調整した。「去年からセカンド(第2打)の(クラブの)番手が変わりましたね。今日はショートアイアンで打てるホールもあったので、そこは成長できたかなと思います」と伸び盛りの20歳は、この1年間の進化を実感した。
世界ランク62位。次週の世界ランクで、自身初メジャーとなる6月の全米女子オープン出場権獲得はほぼ確実な状況だ。「出られるなら出たいというのはあります」と表情を引き締めた。また、母校・大阪桐蔭高が高校野球のセンバツ甲子園でこの日、決勝進出を果たした。「(ツアー中で)試合は見られていないんですけど、結果は見ています。このまま優勝してほしいですね」と後輩達にエールも送っていた。