畑岡奈紗 バーディー以上16個も5オーバー28位 今後のメジャーへ「いい学びになった」


畑岡奈紗

畑岡奈紗

◆米女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米女子オープン 最終日(5日、米ノースカロライナ州パインニードルズGC=6638ヤード、パー71)

 【5日=岩原正幸】31位から出た畑岡奈紗(23)=アビームコンサルティング=は4バーディー、3ボギー、2ダブルボギーの74で通算5オーバーの28位で終えた。昨年2位と健闘した大会で悔しい結果となったが、残り3つのメジャーで雪辱を期す。小祝さくら(24)=ニトリ=が73で回り3オーバー20位で日本勢最上位。ミンジ・リー(オーストラリア)が13アンダーでメジャー2勝目を挙げた。

 トップ10を狙った畑岡は3番で第1打を30センチにつけるなど前半に2つ伸ばした。だが、後半にグリーン周りからの寄せがオーバーした17番など2つのダブルボギー。74で5オーバーの28位に終わった。ピン位置と途中から強まった風に苦戦し、「望んでいた結果とはほど遠い」と唇をかんだ。

 大会前の2週間はオフに充て臨んだ。「いろいろ調整したけど、なかなかうまくいかなくて。難しいコースで、余計に自分のやっているものが分からなくなった部分もある」と率直に話した。昨年は笹生優花にプレーオフで敗れ、メジャー2度目の2位。「ああいう負け方をしているので、今年は勝ちたいという気持ちがあった」。悔しさを忘れないため、その後は前回大会のボールマーカーを使い、今回も帽子のつばにつけて戦った。

 4日間で奪ったバーディー以上は16個。一方でダブルボギーが5つ。「これだけバーディーが取れていたにもかかわらず、結果オーバーパー。メジャーの設定で拾えるところを拾わないと、こうなる。いい学びになったので、今後のメジャーに生かしたい」と強調した。

 4月の優勝を含め、23歳の若さで岡本綾子(17勝)、宮里藍(9勝)に次ぐ日本女子歴代3位のツアー6勝を挙げている。日本のエースは「悔しさは普段より大きいが、また頑張りたい」と気持ちを切り替えた。

 次のメジャーは3週後の全米女子プロ選手権(23日開幕、メリーランド州)。次週からツアー連戦が続くが、「全米女子プロで使えるショットを打てるように試合でやっていきたい」と前向きに語った。今季メジャー残り3大会で悲願の頂点へ、調子を上げていく。

最新のカテゴリー記事