18歳新人の佐藤心結、ツアー自己ベスト64「ゾーンに入るってこういうことなんだな」


6番ティーイングエリアの待ち時間に笑顔を見せる佐藤心結(カメラ・今西 淳)

6番ティーイングエリアの待ち時間に笑顔を見せる佐藤心結(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ニチレイレディス 第1日(17日、千葉・袖ケ浦CC新袖C=6563ヤード、パー72)

 新人の佐藤心結(みゆ、ニトリ)が1イーグル、7バーディー、1ボギーの64で回り、8アンダーの単独首位でホールアウトした。上野菜々子が6アンダーで2打差2位につける。

 佐藤は10番から出て、13番でボギー先行も前半にスコアを1つ伸ばした。1番パー5では3ウッドの第2打をピン5メートルに運んでイーグルを奪い、その後5バーディーを重ね、後半は「29」のラウンド。「64」でツアー自己ベストを3打更新した。

 本格参戦1年目の今シーズンは3月の開幕戦、ダイキンオーキッドレディスで13位とまずまずのスタートも、以降は4月中旬から7戦連続の予選落ちを喫するなど苦戦した。15試合を終え、積算ポイント138・96ポイントでランク62位となっている。

 会見では「後半29で回った感じはせず、いつも通りスコアをあまり気にせず1ホール1ホール攻めてバーディーを取ることしか考えていなかった。ゾーンに入るってこういうことなんだな。今までにない感覚でした」と落ち着いた表情で話した。苦しんだ期間を振り返り「試合をやるごとに自信がなくなっていた。メンタル面を立て直したのが大きかった」と復調。第2日に向け「明日もたくさんバーディーを取れるように頑張ります」と言葉に力を込めた。

 中学では陸上部に所属し、3年時には砲丸投げの神奈川県西部大会で優勝するなど、飛距離260ヤードのパワーの礎を築いた。アマ時代に出場した昨年10月のスタンレーレディスで、プレーオフの末に渋野日向子に敗れ、涙したが2位と健闘。同年のプロテストに一発合格し、最終予選会を11位で通過していた。

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