石川遼が“帽子二刀流”で69「風で抵抗を感じるので」…バケットハットからキャップに


13番、石川遼はティーショットを放つ(カメラ・岩田 大補)

13番、石川遼はティーショットを放つ(カメラ・岩田 大補)

◆男子プロゴルフツアー Sansan・KBCオーガスタ 第2日(26日、福岡・芥屋GC=7191ヤード、パー72)

 2016年大会王者の石川遼(カシオ)は5打差の56位で出て1イーグル、4バーディー、3ボギーの69をマーク。ホールアウト時点で通算5アンダーの暫定26位に浮上して、決勝ラウンド進出を確実とした。

 この日も大勢のギャラリーを引き連れて歩いた。今年流行中で、石川も最近お気に入りでもあるバケットハットをかぶり、通算5勝の星野陸也、アマチュアの隅内雅人(水戸啓明高3年)と同組でのラウンド。3番パー3で、5Mを沈めてバーディーを先行させた。

 午後スタート組で風が強まり、9番からバケットハットからキャップに変えた。異例のヘッドギア二刀流となったが「風が強くなって、抵抗を感じたので変えました。(バケットハットは)180度風を受けるので、首のトレーニングになっちゃうというか」と笑いながら理由を説明した。

 534ヤードの13番パー5で、残り220ヤードから5アイアンでピン奥15Mに2オンに成功。それを沈めてイーグルを奪い、観客をわかせた。最終18番パー5も飛距離を生かして2オン2パットのバーディー締めで、ギャラリーから拍手と歓声を浴びた。

 過去、9度出場して6度のトップ10入りの好相性コース。それでも、この日は15番で3パットのボギーなど、好ショットの後にミスが出る展開。ビッグスコアとはいかず「自分のしたくないミスがやはり出て、リズムをちょっとつかめなくて。苦しい」と振り返った。上位進出が期待される決勝ラウンド2日間に向けては「ショットの内容が良くないので、そこを改善していけるようにしたい。良いラウンドを2日続けたいですね」とうなずいた。

 弟の航(22)=フリー=が昨年のプロ転向後、初の予選通過が見える位置で奮闘中。残り5ホールで3アンダーと予選カットライン圏内でプレーを続けており「頑張って欲しいですね。プロテストも控えていますし、モチベーションも高いので。普通に上手いので、焦らずにやって欲しい。同年代の子たちが活躍していて、刺激されているみたいですけど。ここからの5ホールは通過できても、落ちても良い経験になるはずですので」と、優しい兄&先輩ツアープロとしての顔も見せた。

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