所属するゴルフ５を訪問し、似顔絵入りのケーキ（写真右）をプレゼントされた須藤弥勒（後列左から水野敦之社長、父・憲一さん、母・みゆきさん、水野泰三会長）（いずれも提供写真）
史上初のジュニアゴルフ世界４大メジャーのグランドスラムを達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒（ゴルフ５）は２８日、所属スポンサーが主催するゴルフ５レディスで日本女子ツアー最年少優勝記録（１５歳２９３日＝２０１４年ＫＫＴ杯バンテリンレディス・勝みなみ）を更新することを誓った。
弥勒は前日の２７日にゴルフ５などを運営するアルペンの水野泰三会長、水野敦之社長を訪問し、今年の活動報告と来年の活動計画などを伝えた。水野会長と水野社長から、ねぎらいと激励の言葉を受け、似顔絵入りのケーキをプレゼントされた。メインスポンサーのトップとの会談から一夜明けたこの日、弥勒は「今の私があるのはゴルフ５さんのお陰であることを改めて実感しました。その恩返しとしてゴルフ５レディスでツアーデビューして、さらにゴルフ５レディスで史上最年少優勝を成し遂げたいです」と強い口調で話した。
２０１１年８月６日生まれで現在、１１歳の弥勒は、ツアーの規定改定や日程変更がなければ、２０２４年９月のゴルフ５レディスで年齢の出場資格（満１３歳以上）を得る。勝みなみが持つツアー史上最年少優勝記録を更新するリミットは２０２７年５月２４日。ゴルフ５レディスで偉業達成を目指すとすればチャンスは３回。「決して簡単ではありませんけど、チャレンジします。そのために２０２３年も必死に練習します」と弥勒は意気込む。
今年からアマ資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になり、弥勒には所属契約を結ぶゴルフ５をはじめ、１２社・団体のスポンサーがついた。「来年の１月か２月には大きなことを発表できると思います。こちらも楽しみにしてください」と弥勒は笑顔でアピールした。大きく飛躍した２０２２年から２０２３年はさらなるジャンプアップを目指す。
◆須藤 弥勒（すとう・みろく）２０１１年８月６日、群馬・太田市生まれ。１１歳。１歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。１７、１８年に世界ジュニアゴルフで連覇し、頭角を現す。１９年にマレーシア世界選手権、２１年にキッズ世界選手権、２２年６月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の４大メジャーを制覇。今年８月から横峯良郎氏の指導を受ける。現在、ドライバーの飛距離は約２１０ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。１４５センチ、５２キロ。