渋野日向子 ノーボギーの66で20位に急浮上 18番大ピンチも開き直って15メートルパット沈めた


渋野日向子

渋野日向子

◆米女子ゴルフ ホンダLPGA 第3日(25日、タイ・サイアムCC)

 50位からスタートした渋野日向子(24)=サントリー=は今季初のイーグルと4バーディー、ボギーなしの66で回り、通算9アンダーで20位に浮上した。日本勢のトップは笹生優花(21)=フリー=で通算10アンダーの15位。唯一のアマチュアの馬場咲希(17)=代々木高2年=は20位。笹生、渋野、馬場は最終日(26日)同組で直接対決する。地元タイのナッタクリッタ・ウォンタウェーラプ(20)が通算20アンダーで2位に4打差をつけて独走している。

 渋野らしいドラマチックなプレーを見せた。「裏街道」と呼ばれる10番スタートの前半で2つスコアを伸ばして迎えた18番パー5。グリーン左のラフからの第3打でピンのある段に届かない上に、球はコロコロと打った場所の近くまで戻ってきた。第4打もミスしてグリーンの下の段にとどまり、大ピンチに。しかし、開き直って真っすぐ打った約15メートルのパットがカップに吸い込まれ、パーを拾った。

 折り返した1番パー5はフェアウェーからの第2打をピン奥へ運び、約10メートルのイーグルパットをねじ込んだ。「ラッキーだった。あそこ(18番)があったからこそのイーグル。助かった」と笑みを見せた。

 縦回転を意識した改造中のスイングについては「いい感触で打てたのは少なかった」と内容には満足していない。最終日は笹生、馬場と同組で注目度はさらに高まる。「納得のいくショットを打って、いいスコアを出せるように頑張りたい」と気を引き締めて話した。

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