今回はミドルアイアン、具体的に5アイアンについて説明します。
最初にクラブセッティングの話をしましょう。埼玉栄高の先輩の渡辺彩香さん(21)は3アイアンが入っていて格好いいですけど、私は3アイアンを使いこなすパワーがないので、アイアンは5番からです。アマチュアゴルファーで3アイアンを打てるパワーのある人は少ないでしょう。アベレージゴルファーの皆さんには、見えを張って難しい3アイアンを入れるよりも易しいユーティリティークラブをおすすめします。
では、ここから本題です。
3アイアン、4アイアンは本当に難しいクラブですが、5アイアンも十分に難しいクラブです。グリップエンドを指を3本分、余らせるくらい短く握った方がいいでしょう。気持ちに余裕も生まれます。
アドレスではグリップエンドが左股関節を指すように構えます。そして、ボールの位置は真ん中が基本。右過ぎると体がつまるし、左過ぎるとクラブヘッドがボールに届きません。真ん中からボール半分右、あるいはボール半分左の中で、自分がしっくりくる位置を探してください。私の場合はボール半分ほど左です。
スイングは大振りしないことが基本です。5アイアンという難しいクラブだからこそ、以前に説明した腰から腰までの「ビジネスゾーン」を思い出してください。手先ではなく、体全体を使ってサンドウェッジで30ヤードを打つイメージです。アイアンは飛ばすことよりコントロールが大事です。
◆江沢 亜弥(えざわ・あや)1994年4月21日、埼玉・日高市生まれ。21歳。大東建託所属。3歳でゴルフを始め、8歳から大宮英二プロ(47)の指導で本格的に取り組む。埼玉栄高2年時に1学年先輩の渡辺彩香らともに全国高校選手権で団体優勝。13年に卒業し、同年8月のプロテストに一発合格。昨年、ツアー優先出場権を争う最終予選会で21位になり、今季のほぼすべての試合の出場権を獲得。趣味はショッピングとネイルアート。家族は父・利光さん(47)、母・佳子さん(48)、妹・亜季さん(17)。161センチ、53キロ。