岩井明愛が通算2勝 “呪縛”を乗り越え父も「自然と涙出てきちゃった。ずっと頑張ってましたからね」


父・雄士さん(右)と抱き合って喜ぶ岩井明愛

父・雄士さん(右)と抱き合って喜ぶ岩井明愛

◆女子プロゴルフツアー 住友生命レディス東海クラシック 最終日(17日、愛知・新南愛知CC美浜C=6534ヤード、パー72)

 岩井明愛(あきえ、21)=ホンダ=が4バーディー、1ダブルボギーの70で回り、通算15アンダーで初日から首位を守る完全優勝で通算2勝目を飾った。4月のKKT杯バンテリンレディスでの初V後は2位が5回あったが、悔しさを晴らした。ポイントランクでも首位の申ジエ(韓国)に242・4ポイント差に迫る3位で、初の年間女王の座も見えてきた。

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 岩井明は18番グリーン脇で出迎えた父・雄士さん(50)と互いに涙して抱き合った。勝てない時期を見守ってきた父は「自然と(涙が)出てきちゃった。ずっと頑張ってましたからね。あのダブルボギー(14番)は明愛らしいんじゃない」とうれしそう。

 2勝目に届かなかったこれまでを「残酷な負け方が多かった。すんなりあがれば優勝なのに、落としてプレーオフで負けたり」と父は振り返る。申ジエに敗れた6月のアース・モンダミンカップでは「15番のボギーから(明愛の)体が動かなくなっていた」。その“呪縛”を乗り越え、手にした優勝の喜びはひとしおだった。(岩原 正幸)

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