ゴルフの「進藤大典ジュニアトーナメント2024 supported by アイダ設計」が4日、茨城・サザンヤードカントリークラブで18ホールのステーブルフォード方式(ポイント加点制)で行われた。高校男子の部は、川口史(ふみと、千葉黎明高3年)が8バーディー、1ボギーで回り33ポイント、同女子の部は、清水心結(みゆ、代々木高1年)が5バーディーで回り28ポイントを獲得し、ともに大会初優勝を飾った。
副賞として2025年のプロトーナメントの出場権(女子はゴルフ5レディス、男子は調整中)が付与され、進藤大典氏がキャディーを務める予定になっている。川口は「スタートホールでプロの試合みたいに名前を呼ばれたり、独特の緊張感があったが、初めてのポイント制の試合で楽しめた。進藤さんはすごいプロキャディーさんというイメージ。どんなアドバイスをしてくださるのか楽しみ」と喜びを語った。
清水は「ステーブルフォード形式なのでバーディーをいっぱい取らないといけないから、絶対に曲げちゃいけないし、全部ピンを狙って攻めるゴルフをした。来年の『ゴルフ5レディス』は、優勝を目指して、いい位置にいけたらいいなと思う。いつもは父がキャディーなので、他の人がキャディーをすることがないから楽しみ」と笑顔を見せた。
今大会は高校男子の部に36人、同女子の部に35人、中学男子の部に27人、同女子の部に27人の125人が出場。進藤氏は「大会の大きな特長として、高校生の部の優勝者がプロのトーナメントに出場できる。そこで僕がキャディーをすることで、次の世代に対して何か後押しできるような、ジュニアの子たちに将来、『あの大会に勝ってキャディーをしてもらった』という経験が将来生きるような、そんな思いでやっている」と開催の意義を述べた。
今年で開催は4回目を迎えた。「今回も子どもたちから『楽しかったです』という言葉をたくさんもらった。辛い思いをしてゴルフをするのはプロになってからでいいと思っている。アマチュアの頃は、悔しい気持ちもあるけど、楽しんでもらってゴルフが好きという気持ちを忘れないでやってもらいたい」とコメントした。
中学の部は男子が沖田雫(しずく、佐倉市立井野中3年)が29ポイントで、女子は木下陽菜子(ひなこ、津市立久居中1年)が24ポイントで優勝した。
◆ステーブルフォード方式 各ホールの規定打数(パー)のオーバー・アンダー数でポイントが決まり、最終的な総獲得ポイントがより高かったプレーヤーが勝利する。バーディやイーグルで獲得できるポイントが多いため、よりアグレッシブなゴルフが求められる。