都玲華「前はクロウで苦労してた。ダジャレじゃない…」 3種のグリップでパター好調、4差12位発進


1番ティーショットを放つ都玲華(カメラ・今西 淳)

1番ティーショットを放つ都玲華(カメラ・今西 淳)

◆国内女子プロゴルフツアー 富士通レディース 第1日(17日、千葉・東急セブンハンドレッドC=6697ヤード、パー72)

 21歳ルーキーの都玲華(大東建託)が4バーディー、2ボギーの2アンダー70で回り、首位と4打差の12位で発進した。

 「今朝はショットがパラパラで、コーチとキャディーさんに『今日は覚悟しといてね』って言ったら、『いつも覚悟してるわ』と言われて出ました」。都は笑いながら初日の18ホールを振り返った。

 前半の4番8メートルをねじ込み、5番は2メートルに寄せて連続バーディー。6番、8番はともに手前バンカーからアプローチを寄せ切れずボギーを打ち「逆バウンスバックした」と苦笑いを浮かべたが、後半の12番で4メートル、15番で1メートルを沈めた。課題に挙げていたパッティングは「だいぶ良い。3パットは久しぶりにしてない。ヤバい!」と興奮気味に喜んだ。

 3戦連続予選落ちで迎えた前週のスタンレーレディスホンダは12位。新パターを投入し、距離感が安定した。前週からグリップも試行錯誤し「左指ピーン」のクロスハンド、右手を逆手にして握るクロウ、拝むような握り方の3種類を使い分け。「素振りで気持ち悪いなと思ったらクロスをクロウにしたり、それでいかなきゃダメという概念を捨ててから良くなった」。この日はクロウグリップでバーディーを量産した。「前はクロウで、まじ苦労してた。これはダジャレとかじゃなくて(笑い)。指3本から2本にしたらだいぶ良くなった」と明かした。

 同組で回ったことがある河本結(リコー)のパットを見て研究。さらに、試合がなかった2週前に徳島県の実家へ帰省した際に「じいちゃんが読んでいた雑誌をのぞいたらヒントがあった」。自身が表紙を飾ったゴルフ雑誌を見て、河本や青木瀬令奈(リシャール・ミル)らパットの名手の技術を参考にした。

 今大会は「優しいし、いい意味で楽にできる」と信頼を置くベテランキャディーの清水重憲氏とのタッグで初優勝を目指す。「せっかく2アンダーで回れたので、上を見てやる。ちょこちょこ毎日伸ばせたら」と見据えた。

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