◆米女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米女子オープン最終日(3日、米アラバマ州ショールクリーク)
初出場で、14位から出た畑岡奈紗(19)=森ビル=は5バーディー、5ボギーの72と粘り、通算イーブンパーで10位。大会史上日本人最年少でのトップ10入りを果たした。アリヤ・ジュタヌガーン(タイ)が、11アンダーで並んだ金孝周(韓国)とのプレーオフ(PO)を4ホール目で制した。2016年全英リコー女子オープンに続くメジャー2勝目で、米ツアー通算9勝目。葭葉ルミ(25)=富士住建=は71で40位だった。
課題は精神面 畑岡は3度目のメジャーで初めて、最終日を好位置で戦った。「すごくタフな4日間。天候もかなり荒れて集中力を保つのが大変だった」。難しいセッティングの中で72と粘り、日本勢では2015年大会の大山志保(5位)以来3年ぶり、そして最年少でトップ10入りを果たした。
「徐々に(米ツアー)優勝に近づいていると思う。志を変えずにやりたい」と手応えを口にした一方で「伸ばせなかったことは残念」と自己評価は厳しかった。2つ目のバーディーを奪った直後の4番、ラフからの2打目をグリーンの縁まで運んだが、寄せきれずボギー。「パーで上がれていたら全く違った」。続く5番も落とすと、9番では第2打を池に入れるミスで「伸ばしたいアウトでオーバーパーにしてしまい、全体(の流れ)を決めた」と悔やんだ。
優勝者には11打差をつけられた。トップ選手にショットやパットでは大きく引けを取らないが、畑岡は精神面を課題に挙げた。「気持ちを切り替えるのが難しい。(上位勢は)大きなミスをしても、次のショットにベストを尽くすのがすごい」と、最高峰の舞台で得た経験を成長につなげる。