アジアアマ初優勝後、マスターズと全英オープンのフラッグにサインして掲げた金谷拓実
◆男子ゴルフアジア・パシフィックアマチュア選手権 ▽最終日（７日、シンガポール・セントーサＧＣニュータンジョンＣ＝６８４７ヤード、パー７０）
雷による約１時間１０分の中断を経て、２打差３位で出た、世界アマ２位の金谷拓実（２０）＝東北福祉大２年＝が７バーディー、２ボギーの６５で回り、通算１３アンダーで逆転優勝。１０、１１年の松山英樹（当時・東北福祉大）以来となる日本人２人目の快挙を成し遂げた。
―今の気持ちは？
金谷拓実「とても小さい頃から夢というか、マスターズに出ることが目標だったのでうれしいです」
―日本人では松山英樹に次ぐ優勝ですね？
金谷拓実「ずっと松山選手がマスターズで活躍しているのを見て、僕も出たいと思っていたし、（この大会を１０、１１年と）２連覇していたので僕も勝ててうれしいです」
―その松山から優勝直後に電話があった？
金谷拓実「はい、サプライズでしたね。『おめでとう。オーガスタで、一緒にプレーするのを楽しみにしているよ』と声をかけてもらいました」
―今日の勝因は？
金谷拓実「気持ちを落ち着かせてプレーできたからです。まさかこんなに早くマスターズと全英オープンでプレーできると思っていなかったので、すごくうれしいですし、大学生ですけどすぐにアメリカでプレーしたいと思っているから、メジャーを経験できることは僕にとっていいことだと思います」
―マスターズの印象は？
金谷拓実「僕の両親がゴルフをしていて、それがきっかけでゴルフを始めて。マスターズはよく４月にテレビで見ていたし、タイガー（・ウッズ）のプレーがすごく印象に残っています」
―２年前の初出場時は１２位でしたね？
金谷拓実「あの時は高校生で、良いプレーしていたけど最終日にたくさん（８２）たたいてしまって。でも、そこから（アマチュアの）ナショナルチームの（ガース）ジョーンズヘッドコーチと出会って。試合前の準備やロングゲームやショートゲームの割合をたくさん学ぶことができて、２年前よりも成長できたと思いますね」
―優勝はいつ意識した？
金谷拓実「２打差あっても何が起こるかわからなかったし、最後のパットを決めるまではずっと緊張していました」
―全英オープンは？
金谷拓実「今年のブリティッシュアマチュアをプレーして（６２位で予選を通過し、マッチプレー１回戦で敗退）。（強風の中で）ボールを操らないといけないし、（下が硬くて）すごく跳ねるからゲームプランをしっかり立てないといけない。難しいけど、来年の全英オープンに向けては、しっかり準備していきたいですね」
―今年、良い成績をおさめている要因は？
金谷拓実「昨年末にオーストラリアンオープンとかを経験して、自分の足りないところがわかって。それと、中島啓太君がナショナルチームに居て。ゴルフに対する姿勢とかがすごいから、自分も引っ張られて、すごくうまく相乗効果が出て、僕たちはいいプレーが続けられているのかなと思います」
―松山からの影響は？
金谷拓実「日本人で数少ない活躍されている選手だからすごいなと思いますし、他の日本の選手も彼を目指して頑張っています」
―来年に向けて
金谷拓実「オーガスタ（マスターズ）では出るだけでは意味ないので、しっかり予選を通過して、松山選手のようにローアマとかを目指して頑張りたいと思います」