13年マスターズ覇者、A・スコットが努力の大切さ伝える


ジュニアゴルファーに自身の経験を伝えたアダム・スコット(前列中央)

ジュニアゴルファーに自身の経験を伝えたアダム・スコット(前列中央)

 ◆男子プロゴルフツアーメジャー第3戦 日本オープン(11日開幕、横浜CC=7257ヤード、パー71)

 2013年の海外メジャー、マスターズ覇者で日本オープンに2年ぶり4度目の出場を果たすアダム・スコット(38)=豪州=が9日、会場で行われたイベントに参加した。「フューチャー・ゴルファーズ・セミナー」と題されたイベントでは、男子ナショナルチームのメンバーや神奈川県内の中高生ゴルファーら約60人のジュニアに40分間にわたり自身の経験を伝えた。

 幼い頃は同じ豪州出身で米ツアーで20勝を挙げたグレッグ・ノーマン(63)に憧れていた。5歳でクラブを握り、テニスやクリケットなど様々なスポーツに興じたが、13歳でプロゴルファーを目指す決意をした。スコットは「私は幸いにも、ノーマンが設立したジュニアの大会に出場したり、憧れの存在から話を聞く機会があった。幼い頃の自分がそういった存在から言葉をもらったように、今日のセミナーが、これからプロを目指す皆さんにとって良い経験となれば」と話した。

 ノーマンが、たとえ負けた時でも紳士的に振る舞っていたことを挙げながら、「嫌な態度をとったりはせず、好印象を与えていた。ゴルファーとして手本になることが大事」と、誠実でいることをジュニアゴルファーに求めた。

 スコットが2000年にプロ転向した時はタイガー・ウッズ(米国)の全盛時代だった。「タイガーが圧倒的に強く、世界一になるのは正直難しいだろうなと思った。それでも、13年にマスターズ優勝、14年には世界ランク1位になれたんだ」と、自身の経験から夢、目標に向かって努力することの大切さを語った。

 受講者の一人で、先日のアジア・パシフィック・アマチュア選手権優勝で来年のマスターズ、全英オープンの出場切符を獲得した金谷拓実(20)=東北福祉大2年=は「マスターズを優勝したスーパースターから話を聞くことができてうれしかった」と感激しきり。

 スコットは日本オープンでは、14年38位、15年7位、16年は予選落ちとなっている。18年は海外メジャー最終戦の全米プロ選手権で3位の実績がある。

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