“ゴルフ界のローラ”エイミー・コガ、3番でホールインワン 初V王手に「いい調子」


16番、ティーショットを放つエイミー・コガ

16番、ティーショットを放つエイミー・コガ

 ◆報知新聞社特別協力 女子プロゴルフツアー スタジオアリス女子オープン第2日(13日、兵庫・花屋敷GCよかわC)

 23位で出たエイミー・コガ(23)=加賀電子=が3番でホールインワンを決めるなど1イーグル、8バーディー、3ボギーでツアー自己ベストの65。通算7アンダーで単独首位に立った。米ハワイ育ちで日本人の父と、韓国系米国人の母を持つ“ゴルフ界のローラ”が初優勝を目指す。1打差の2位には吉本ひかる(20)=マイナビ=と申ジエ(30)=韓国=が並んだ。

 笑顔が光った。137ヤードの3番パー3、コガが9アイアンで放った球は、池を越えてピン手前3メートルに落下。そのままカップインし、試合では3度目のホールインワンを達成した。昨年10月以来の快挙に「気持ちよかった。いい調子♪」とルンルン。前半は大会記録に並ぶ30で回り、自己ベストの65。「良すぎて怖かった。何が起こるのかなって」。時折、カメラマンに向かってポーズを決めるなど楽しそうにプレーを続け、単独首位に躍り出た。

 日本で生まれたが、2歳からはハワイやブラジルなどに移り住んできた。約3年前に大阪・堺市に移住し、昨年のプロテストでトップ合格。海外生活が長かった影響で「私、日本語読めないので…」という話し方や、176センチのモデル体形はタレントのローラ似で愛嬌(あいきょう)も抜群。パターについて話す際には「クロスハンドの逆って何? 普通ハンド?」と“エイミー節”がさく裂した。今季開幕戦のダイキンオーキッドレディスで2位に入り、この日は後援会のメンバー約50人がバスを貸し切って応援に駆けつけるなど人気急上昇中だ。

 リフレッシュ法は、いっぱい食べて、いっぱい寝ること。ハワイの定番グルメであるアサイーボウルが好物で、お菓子のブラックサンダーにもハマっている。ラウンド中には米国の航空会社で客室乗務員として働く母・ジュリーさん(46)が作ってくれたタコスでパワーチャージ。仕事でなかなか応援に来られない母も目の前で快進撃を見届け「昔は体が細くて力のない子だったのに、うれしいです。まだ見慣れないけど」と照れ笑いを浮かべた。

 現在、日本勢は開幕5連勝中。日米の国籍を持っているコガが初優勝すれば、記録はどうなるのか?「国籍…。明日決めていいですか?」とおどけた。(筒井 琴美)

 ◆エイミー・コガ 1995年8月26日、長崎・佐世保市生まれ。23歳。ハワイ在住だった8歳からゴルフを始める。ハワイの高校を卒業後、19歳で米ワシントン大に進学し、2年後ゴルフに集中するためハワイ大の通信制に編入。現在も籍を置いている。師匠は父・古賀裕規男さん(50)。得意クラブはSW。趣味はハイキング。家族は両親と妹2人。176センチ、57キロ。

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