“スレンダー美女”原英莉花、前回2位のリベンジ…2差7位スタート「終盤集中切らさない体をつくってきた」


マスクを着け1番で第1打を放つ原英莉花(Getty Images/JLPGA提供)

マスクを着け1番で第1打を放つ原英莉花(Getty Images/JLPGA提供)

 ◆日本女子プロゴルフツアーアース・モンダミンカップ 第1日(25日、千葉・カメリアヒルズCC=6622ヤード、パー72)

 ツアー通算1勝の原英莉花(21)=日本通運=が5バーディー、1ボギーの4アンダー、68で首位と2打差の7位と好スタートを切った。1998年度生まれ、黄金世代の“スレンダー美女”は、コロナ感染予防でミズノ社の紫色のマスクをつけてプレー。昨年大会では2位に敗れ、AIG全英女子オープン出場切符を寸前で逃した悔しさを晴らす。

 水色のウェアに紫色のマスクを身に着け、原英が快調にスコアを伸ばした。11番で6メートル、12番で4メートル、13番で9メートルのバーディーパットを3連続で沈めると、17番も9メートルのバーディーを決めた。パーオン率94%のショットとパットがかみ合い、2打差の7位。3か月半遅れの開幕に、「本当にうれしい。気が引き締まる思いでした」と声を弾ませ、「初日にしては良かった」とうなずいた。

 リモート会見では、プレー中のマスク着用について、「キャディーさんとライン読みとか、近い距離で相談するので、しておいた方がいいと思った」と、感染対策に万全を期したという。2日目以降も「着けようと思います。ミズノのマスクはスポーツもできるんだぞ」と、ブランドアンバサダー契約を結ぶミズノ社製で、予約殺到中の「マウスカバー」をPR。ピンク、紫、黄の3色持っており、「どれをつけようかな~」と笑った。

 昨年大会では優勝した実力者の申ジエ(韓国、今年は入国制限で欠場)に3打及ばず2位。最終日の14番で1打差に迫るも、突き放された。「技術が粗削りで、忍耐力が足りなかった」。大会終了後の賞金ランク7位で同5位以内に与えられる全英切符を逃した。逆転でつかんだのが、メジャー優勝する同学年の渋野だった。原英は自粛期間中も、当時“ガス欠”した悔しさを糧に、「最終日の終盤に集中を切らさないよう体をつくってきた」と、体力強化に努めた。

 師匠の尾崎将司(73)からも、オフに「いい時と悪い時がはっきりするようでは大した実力者ではないぞ」と、ハッパをかけられた。新シーズンの目標は、「波をなくして2勝目」。マスクの他にも、ハイタッチの代わりに喜びを表すクルクルポーズなど“新様式”を取り入れた。「気合はバッチリ入っている」と、昨年6月リゾートトラストレディス以来の優勝へ向かう。(岩原 正幸)

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