◆報知新聞社後援 国内男子プロゴルフツアー メジャー第2戦 日本プロ選手権 最終日(4日、栃木・日光CC=7236ヤード、パー71)
2019年大会王者の石川遼(カシオ)は8打差27位で出て4バーディー、4ボギーの71で回り、通算4アンダーの暫定21位でホールアウトした。
早朝から冷たい雨の降る中、この日も大勢のギャラリーを引き連れて歩いた。ショットが荒れて74とスコアを落とした第3ラウンド後、練習場で入念に打ち込み、ショットの修正に努めた。「初日よりも、クラブのフェースが開き気味で当たるショットが多かったので。頭の中を整理しながらそこを修正しました。今日は8割くらいはできていたと思います」とうなずいた。
雨が降り、ピン位置も左右に振られたホールが多く、難度の上がった最終日にその成果を見せた。1番でピンに絡めてバーディー発進するなど、4バーディーを奪った。4日間ギャラリーをわかせ続け、前回大会覇者としての責務は果たした。それでも「コンディションは難しかったですが、今日の方がショットの内容は良かった。昨日一日が悔やまれるという感じ。やっぱり優勝を目指していたので」と大会9人目の連覇を逃したことを悔しがった。
次戦の長嶋茂雄招待セガサミーカップ(8月19日開幕・北海道)まで約1か月半空く。田中剛コーチとともに、前半戦の反省をもとに、国内で練習やトレーニングを積む予定だという。
今大会で国内初投入した47・5インチの長尺ドライバーと、約1年半ぶりに再投入した33インチの短尺パターは今後も継続して使う方針。「両方ともすごく手応えを感じている。ドライバーでキャリーで310~20ヤード飛ばせれば、3ウッドで270~80ヤード出せると思うので。(47・5インチにして)45インチでは打てないいい球が飛んでいっている。ドライバーの精度が上がれば、他のクラブも良くなる。これからもドライバーの練習がカギになる。残りのシーズンに向けて飛距離を伸ばしていきたい」と話した。
全米オープン後、先月27日に帰国。五輪代表候補の特例で、スポーツ庁などから今大会への出場が許可された。外部との接触を断つ“バブル方式”でコース内のロッジに滞在し、コース以外への外出は禁止。人とは常に2メートルの距離を保ってプレーした。「僕のサポートして下さった方々も大変だったと思う。自分がリスクを持っているという気持ちで、1週間ずっと思い続けてきた。覚悟していたよりも、不便を感じることは無かったです」と、日本プロゴルフ協会関係者らの手厚いサポートに感謝の言葉を口にした。