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2番ティーショットを放つ谷原秀人
◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 第3日(13日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
3位で出た、2013年大会覇者の谷原秀人(国際スポーツ振興協会)が4バーディー、1ボギーの67で回り、通算6アンダーで単独首位に浮上。16年11月の平和PGM選手権以来となる5年ぶりのツアー通算15勝目に王手を掛けた。金谷拓実(Yogibo)と幡地隆寛(ディライトワークス)が4アンダーの2位となった。
パット巧者の42歳ベテラン・谷原が18番グリーンを囲んだ観衆を沸かせた。10メートル弱のバーディーパットを沈め、「あれはうれしいでしょ」と右手でガッツポーズ。17番パー3は、15ヤードから第2打をピンそばにつけてパーセーブするなど小技が光った。ここ2戦で5位、7位と上位争いの勢いそのままに、67で単独首位に浮上し「ショットもパットも、ストレスがない」とうなずいた。
最終日は2打差2位で追う東北福祉大の後輩で、同じ広島出身の金谷と初の最終組対決だ。11年前に自身が主催する大会「谷原秀人ジュニアクラシック」で当時小6で優勝したのが金谷だった。「僕が教えてましたし、一緒にプロで戦うなんてうれしいですよ」と喜んだ。同イベントには、岡山出身で女子の渋野日向子もかつて参加していたという。
16年に3勝を挙げた後は、17年から3年間、欧州ツアーでプレー。今季から日本ツアーに復帰し、勝てば5年ぶりとなる。谷原は「強敵が多いけど、おじさんも頑張ります」と力を込めた。