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ホールアウトし笑顔で手を振るイ・ボミ(手前)
◇女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス 最終日(14日、千葉・グレートアイランドC=6741ヤード、パー72)
2015年&16年賞金女王のイ・ボミ(韓国)が今季ツアー出場最終戦を終え、賞金シード落ちが確定した。23日から始まる来季ツアー出場権を懸けた予選会(QT)には参加しないことを表明。「QTには行かない予定。休みたい気持ちが強く、自分に時間をあげたい」と語った。
イ・ボミは11年に日本ツアーに初参戦し、これまでに通算21勝を挙げた。15年に7勝、16年には5勝をマークし、2年連続賞金女王に輝いた。だが、10年目の今季はコロナ禍で母国との行き来が難しく、28戦の出場にとどまり、賞金ランクは82位、メルセデスランクは84位といずれも賞金シード圏外に。「隔離の2週間は何もできないことが多かった。体が痛くても韓国の病院にいけなかったり、自分のゴルフも全然ダメでつらかった。シード落ちしたことがまだ信じられない」と肩をふるわせた。
来季以降ついては、上限8試合の主催者推薦でツアーに出場する意向を示した。「オフに何をするとかは決めていません。でもゴルフクラブは近くに置いておきます」。次週の大王製紙エリエールレディスは欠場し、日本にいる夫のイワンさんとともに帰国する。「早く家に帰って、料理もしたいし、掃除もしたい。いい時間を過ごせればいいかな」と話した。
今大会はこれまでに3度(12年、15年、16年)制した思い出深い大会。15年には初の賞金女王を決めた。「このコースが好き。気持ちいい感じに(気分が)変わる」。上がりの18番では「カメラマンさんがたくさん来ていて。私のシードがこれで終わりなのか…と引退の気分になりましたが、来年もちょこちょこ試合に出させていただくので、よろしくお願いします」と涙を流し、しばしの別れをつげた。