永井花奈、主催者推薦からの“下克上”Vへ2打差3位の好発進…シード復帰を目指し「優勝したい」


3番、ティーショットの順番を待つ永井花奈(カメラ・豊田 秀一)

3番、ティーショットの順番を待つ永井花奈(カメラ・豊田 秀一)

◆女子プロゴルフツアー ▽明治安田生命レディス 第1日(11日、高知・土佐CC=6228ヤード、パー72)

 主催者推薦で出場する永井花奈(24)=デンソー=が67の5アンダーで2打差3位と好発進。5バーディー、ボギーなしで、主催者推薦では1988年ツアー制施行後、史上4人目の優勝を狙う。昨年大会は稲見萌寧(22)とのプレーオフ(PO)で敗れ、昨季は4季ぶりのシード落ち。“明暗”を分けたこの大会で雪辱を期す。西木裕紀子(30)=須磨産業=が7アンダーで単独首位。

 1年前の雪辱へ、永井の心は燃えていた。1番で1メートル半に寄せて初バーディーを奪うと、難コースでボギーなしと安定感を見せて67。3位で滑り出し「初日から頑張るしかないと思っていたので良かった」と胸を張った。

 昨年大会は最終ラウンドを終え、通算6アンダーで首位に並んだ稲見とのPOで粘り負け。「萌寧より勝ちたい気持ちが弱かった」と悔いだけが残った。稲見はそこから計8勝を挙げたが、永井は昨季ツアーで賞金ランク70位に沈み、17年から保持したシード権を手放した。「やはりそこで優勝していれば、そこから1年は試合に出られたし…」。結果的にこの大会が2人の“明暗”を分けた。

 今季のツアー出場権を懸けた昨年末の予選会も41位に終わった。今季は出場試合数が限られ、今大会は主催者推薦で出場。そのため、ツアーで24年ぶり4人目の主催者推薦での“下克上”Vも懸かる。17年10月以来のツアー2勝目でシード復帰を目指して「優勝したい気持ちが強い」と決意を込めた。(宮下 京香)

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