青木瀬令奈が2位死守…メジャー2人目選手会長Vへ粘る


5番でバーディーを奪いカメラに向かってポーズをとる青木瀬令奈(カメラ・今西 淳)

5番でバーディーを奪いカメラに向かってポーズをとる青木瀬令奈(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(7日、茨城・茨城GC西C=6680ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 1打差2位で出たツアー通算2勝の青木瀬令奈(29)=フリー=は2バーディー、2ボギーの72と粘り、通算5アンダーで2位をキープ。首位・山下との差は6打に開いたが、最終18番のバーディーで逆転でのメジャー初制覇に望みをつないだ。

 青木は18番でショットを1メートルに運んでバーディーで締めると、応援団からの拍手に笑顔で応えた。「第2打を打つ前にバイザーを締め直して自分にプレッシャーをかけた」。後半に2ボギーを喫し、同じ最終組を回る山下の背中が遠のいていたが、起死回生の一打で6差2位と食らいついた。

 大会前の3日、ツアーの顔として女子ゴルフのPRを担う「ブライトナー」に原英莉花らと選出された。「未来を輝かせる思いで発足した。(今回の活躍で)私のプレースタイルと同じ境遇の選手にも希望になれている」。飛ばし屋有利の時代に“しぶとい”ゴルフで上位に残った。

 コロナ下の20年から選手会長にあたるプレーヤーズ委員長に就任。協会とのパイプ役を務め、当初からプライベートのラウンド中に電話が鳴るなど多忙な日々を過ごした。男子で選手会長として17年に賞金王を獲得した宮里優作に助言を求め、自身の練習とのバランスもうまく取れるようになった。

 資料が残る91年以降では、前身のミーティング委員長就任中のメジャー優勝なら08年の古閑美保以来2人目。「攻め方は変えず、好機を多く作りたい」と明るい未来を描いた。(岩原 正幸)

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