
練習ラウンドで笑顔を見せる岩井明愛(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー 今季メジャー第3戦 日本女子オープン 公式練習日(27日、福井・芦原GC海C=6528ヤード、パー72)
前週、史上4人目の2週連続完全優勝を最年少で飾った21歳の岩井明愛(あきえ、ホンダ)は練習ラウンド後、公式会見で「メジャー大会はみんなが取りたい大会だが、いつもと変わらず自分のプレーに集中できたら」と語った。
この日は18ホールを回り、精力的に調整した(一緒に回った双子の妹・千怜は9ホール)。海沿いの難コースの印象を「難しい所はラフ。長くて飛ばなかったり、番手を2番手くらい上げ下げしないと」と述べた。
2週前の住友生命レディス東海クラシック、先週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンと2週続けて初日からトップを譲らない完全Vを達成と絶好調だ。今週勝てば、07年全美貞(韓国)、19年鈴木愛に続くツアー史上3人目の3週連続優勝、メジャーが絡んでの達成もしくは完全Vで果たせば史上初の快挙となる。
大偉業を前にも岩井明は「正直、とくに意識はしていない。優勝した次の日にはもう(優勝のことは)忘れている。次の大会があるから、余韻に浸っている暇もない」と平常心を強調した。「今週も楽しんだら結果がついてくると思うので、まずは自分のプレーに集中したい」と語った。
日本女子オープンは、埼玉栄高3年の20年大会でアマ最上位のローアマ(14位)を獲得しており、今大会制覇なら、史上6人目の日本ゴルフ協会主催競技のタイトル2冠となる。「その時優勝したのが原英莉花さんで、表彰式で並んで写真を撮れることがうれしかった。試合ではめちゃくちゃ緊張していた」と当時を振り返る。
3年がたち、他のプロから追われる立場となったが「前は『優勝、優勝』という感じだったが、今は優勝を意識することなく、一日一日やるべきことをやるだけ」と、プロ入り後の成長を分析した。今週は新しいパターを投入する予定も明かした。「普段クラブを選ぶ時も、かっこいいものを選ぶ。気に入ったものを持ってきてくれて、使いたいなと思った」。大舞台にも気負いは全く感じさせず、普段通り、自分らしくコース攻略に挑む。