星野陸也
◆男子プロゴルフツアー バンテリン東海クラシック プロアマ戦（２７日、愛知・三好ＣＣ西Ｃ＝７３００ヤード、パー７１）
欧州ツアー（ＤＰワールドツアー）を主戦場とするホストプロの星野陸也が、５か月ぶりに日本ツアーに出場する。フランス・オープンから２５日夜に帰国し、２６日に会場入り。開幕前日のこの日はプロアマ戦で最終調整を済ませた。「昨日もなんとか眠れたので、大丈夫そう」。体調良好のまま、本番を迎えられそうだ。
３週前のアイリッシュオープンで７位に入りランキングを７５位にまで上げ、欧州ツアーの来季シード権を引き寄せた。「この試合までに確定しておきたかった。ホッとして、このホストプロ大会に臨めるっていうのはうれしい」と笑顔を見せた。昨年は予選落ちに終わった。「まずしっかり予選を通過して。優勝を狙っているので、自分のゴルフをしっかりやって、大会を盛り上げていきたい」と意気込んだ。
フランス・オープンで久常涼が日本人３人目となる欧州ツアー優勝を成し遂げた。コースで見届け、後輩の快挙を祝福した。「常に上位にいるので、いずれ勝つと思っていた。正直、ビックリはしなかった。自分もちょいちょい上位に入って、ヨーロッパでの戦い方とかちょっとずつ分かってきた。ヨーロッパでも早く優勝できるように頑張りたい」と刺激を受けた。
同大会は来夏のパリ五輪と同じコースで開催された。星野には東京五輪に続く２大会連続出場がかかっている。「五輪は目指している。コースも回ってきているので、そこを一つの目標として世界ランキングを上げたい。それも含めて、ヨーロッパでしっかりいい成績を上げられるように」と気を引き締めた。
欧州ツアーのランキング上位５０人で争われる最終戦のＤＰワールドツアー選手権（１１月１６～１９日、ドバイ）進出を目標に掲げる。スーツケースに詰め込んだバンテリンとともに、欧州を転戦する今シーズン。「移動が多いので筋肉が張ってきたり、しびれが出たりするけど、塗ったら本当に一発で治った」と興奮状態で明かした。ホストプロとして、優勝で恩返しする。