女子ゴルフ“ミレニアム世代”の新星・政田夢乃 笑顔に隠した24歳の強心臓にも注目


リランキングをクリアしレギュラーツアーに参戦するルーキーの政田夢乃は、雨上がりに輝くあじさいを前に笑顔を見せた(カメラ・今西 淳)

リランキングをクリアしレギュラーツアーに参戦するルーキーの政田夢乃は、雨上がりに輝くあじさいを前に笑顔を見せた(カメラ・今西 淳)

 24日、異例の月曜日決戦を小祝さくらが制した女子プロゴルフツアー、「アース・モンダミンカップ」。練習日、会場の千葉・カメリアヒルズCCで色鮮やかなあじさいの前で負けない笑みを見せてくれたのが政田夢乃(なないろ生命)。ポーズをとる姿も初々しい24歳は、今季ブレイク確実のニューヒロインだ。

 昨年、5度目の挑戦でプロテストに合格した政田は今季、下部ツアーの「マイナビネクストヒロインツアー」で腕を磨いてきた。5月に推薦で出場した初のレギュラーツアー「リゾートトラスト レディス」で見事8位タイに入ると、その後の第1回リランキング(シード権を持たない選手を成績順に並び替え、レギュラーツアーの参加権を与えるもの)で30位となり、出場権を得た「アースモンダミンカップ」では見事に予選を突破。ツアー屈指の人気を誇る原英莉花と同組になってのプレーに「優しく接してくれた」と笑顔を見せ、ギャラリーの大声援には「前回のリゾートでの経験もあって緊張しませんでした」と話す強心臓ぶりを見せた。

 すでにツアー7勝を誇る古江彩佳など、女子ゴルフ界をけん引するスター選手が多数存在する、2000年生まれの“ミレニアム世代”。アピールポイントを聞くと「アイアンショットを見て欲しい」と即答。154センチの小柄な身体から正確なショットを繰り出す。プレー中も時折笑みを浮かべ、取材現場で見ているとギャラリーからの声援の量もトップクラスだ。

 仲間からは親しみをこめて「ユメ」と呼ばれる。その名前の由来は「夢に向かってほしい」との願いが込められているとのこと。大きな夢への挑戦は、まだ始まったばかりだ。(写真部・今西 淳)

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