◆米女子プロゴルフツアー フォード選手権 第3日(29日、米アリゾナ州・ワールウインドGC=6661ヤード、パー72)
4打差6位から出た古江彩佳(富士通)は8バーディー、3ボギーの67で回り、通算15アンダーで3打差3位に浮上した。ホールアウト後、中継局のインタビューに応じ「たくさんバーディーを取っていけたのはいいラウンド。その中でも、池に2回も入れてしまったのはちょっと悔しい」と好スコアにも笑顔はなかった。
2番パー5でバーディー先行。3番はボギーをたたいたが、4番で6メートルを沈めて取り返すと、5番でも連続バーディーとした。後半に入ってもバーディーラッシュは止まらない。11番で8メートルのバーディーパットをねじ込み、12番パー5も伸ばした。パー5の17番ではチップインイーグル寸前の3打目を披露し、8つめのバーディーを奪取した。4つあるパー5では全てバーディーをマークし、首位のリリア・ブ(米国)とは1打詰める形となった。「トップのスコアには追いつきたいと思っていた。その辺はぼちぼちいいラウンドができた」とうなずいた。
初優勝はリンクスのスコットランド・オープン(英国)。今週も風が強く、フェアウェーやグリーンが硬い条件だが、「嫌いじゃないコース。キャディーもスコットランド出身なので、多く転がるコースはイメージがしやすく、助けられている」と相性はいいようだ。
昨年はエビアン選手権でメジャー制覇を果たし、日本人初の年間最少平均スコアの「ベアトロフィー」を獲得した。だが、米本土での優勝はなく、今大会で大きなチャンスが巡ってきた。3打差を追う最終日へ「少しでもプレッシャーをかけられるように。たくさんバーディーを取って頑張っていけたら」と意気込んだ。