ザンダー・シャウフェレ「ここにいられることはとても幸運」 故障乗り越えメジャー連勝へ


 【オーガスタ(米ジョージア州)7日=高木恵】男子ゴルフのメジャー初戦、マスターズは10日にジョージア州オーガスタ・ナショナルGCで開幕する。昨年全米プロ、全英オープンを制したザンダー・シャウフェレ(米国)が7日(日本時間8日)、記者会見に出席。「今年は出だしが遅かったので、ここにいられることはとても幸運で幸せを感じている」と笑みを浮かべた。

 今季は開幕戦に出場後、肋骨のけがの影響で2か月試合から離れた。3月に復帰し、3試合を経て8度目のマスターズに帰ってきた。休養中の期間について「何週間かは感情的に不安定だったかも」と笑って振り返りつつ、新たな気づきについても口にした。

 「自分がどれだけプレーをして競争をすることが好きなのかを思い出させてくれた。メジャー大会で2回優勝して多くのことを達成した後、一歩引いた場所で他の選手が上手くプレーしているのを見て、まだ情熱が燃えていることを感じることができた。まだ学びの段階にあることは幸運なことだ」。マスターズは2019年の2位がベストフィニッシュ。シーズンをまたいでのメジャー連勝へ、気合は十分だ。

 昨年9月、ハリケーン「ヘレン」がジョージア州を直撃し、オーガスタ・ナショナルも大きなダメージを受けた。被害の程度を明らかにはしていないが、現地メディアによると少なくとも1000本を超える松の木がコースから失われた。

 この日は悪天候のため、昼前からコースがクローズされたが、シャウフェレは6日に10番から9ホールをラウンド。「まるでバックナインを初めてプレーしているような気分だった。10番を歩きながら、11番グリーンの奥が見えたりして、コースの半分が見えるような感覚だった。どれだけの木が倒れたかを目にすることは悲しくもあった」と振り返った。

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