「バーディーがたくさん取れたことは良かった」平均飛距離ランク1位の19歳新人が首位 ジムには行かずに自重トレで強化


4番ティーショットを放つ入谷(カメラ・今西 淳)

4番ティーショットを放つ入谷(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン第2日(12日、埼玉・石坂GC=6585ヤード、パー72、報知新聞社など特別協力)

 前日(11日)に雷雲接近のために順延された第1ラウンド(R)の未消化分と第2Rが行われ、第1Rで4位だった新人の入谷響(19)=加賀電子=が第2Rを68で回り、通算9アンダーで首位に立った。平均飛距離ランク1位の豪快さで今季ルーキー一番乗りの優勝を狙う。安田祐香(24)=NEC=が1打差2位。新人の中村心(19)=ヤマエグループHD=ら3人が2打差3位で続く。今季の国内ツアー初戦の竹田麗央(22)=ヤマエグループHD=は74位で予選落ち。

 19歳のルーキー入谷が飛距離を武器に首位に浮上した。480ヤードの1番パー5。第1打を約300ヤードも飛ばし、第2打は残り181ヤード。6アイアンで2オンに成功し、悠々とバーディーを奪った。「バーディーがたくさん取れたことは良かった。もったいないボギーをなくしたいですね」と7バーディー、3ボギーの第2Rを明るく振り返った。

 平均飛距離ランクは堂々の1位(257・82ヤード)。「ジムには行っていません。自重(自身の体重)でトレーニングしています」という160センチ、75キロの鍛えた体で圧巻の弾道を誇る。今季4戦すべて予選通過し、ポイントランク17位と健闘。今季の新人一番乗りの優勝は決して夢物語ではない。

 「優勝を意識しすぎると、縮こまってしまう。自分のやれることをやります」。パワフルなゴルフを貫いた先には栄光が待っているはずだ。(竹内 達朗)

 ◆入谷 響(いりや・ひびき)2005年12月21日、愛知・豊川市生まれ。19歳。6歳からゴルフを始める。24年、岐阜・中京高から朝日大に進学。同年11月のプロテストに合格し、同年12月に日本女子プロゴルフ協会に入会。今季開幕戦のダイキンオーキッドレディスでデビューし、12位。アクサレディスで自己最高の6位。師匠は中嶋常幸。160センチ、75キロ。

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