
シニア選手権杯を手に、ガッツポーズの小松﨑博(カメラ・馬場 秀則)
◆第14回報知シニアアマゴルフ選手権 最終日(9日、兵庫・三木ゴルフ倶楽部、参加127人)
最終ラウンドが行われ、首位から出た、第11、13回大会覇者の小松﨑博(59)が3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの73で回り、通算1オーバーで連覇を果たした。一度首位から落ちたが、連続バーディーで息を吹き返し、大会最多3度の優勝を飾った。和田貴之(60)=桜の宮GC=が74で回り、通算3オーバーの2位。米ハワイ州から出場のブレンダン・コップ(64)は4位、ジョナサン・オオタ(63)は6位で終えた。
勝負師の顔だった。小松﨑は2位に後退した16番。3メートルに付けると「負けず嫌いの根性」と強気に打った。連続バーディーが決まり、首位を奪取。和田貴との一騎打ちを制し、「うれしい。夢がかなって光栄です」と大会最多3度目のトロフィーを掲げ、日に焼けた頬を緩めた。
子供の頃から「負けず嫌い」と胸を張る。じゃんけんは勝つまでやるのが“小松﨑ルール”。トランプゲーム、マージャンも「負けたくないから覚えない」とし、“娯楽”はただ一つ。「ゴルフだけは負けない」と毎日午前、午後の2部で打ち込みに励み、結果を残し続けている。
連覇は第8、9回大会(19、20年)覇者の舘英樹以来、2人目だ。大会史上初の3連覇へ。「もう一回参加しようかな。(優勝を)奪われるまで戦いますよ」と高らかに笑い、勝利に酔いしれた。(森脇 瑠香)
◆和田貴之 営業部に所属するサラリーマンが初出場初優勝を逃した。首位に並んだ後半15番で3メートルのバーディーを決め、一気に首位に立つが、17番で痛恨のボギー。「あれで命運を分けた」と悔しがり、18番も5メートルのバーディーパットを決められず、単独2位に。11年の報知アマでもプレーオフの末、優勝を奪われ、「これじゃあシルバーコレクターになるね(笑)」と悔しい表情を浮かべたが、「楽しい2日間だった」と最後は笑顔を見せた。
◆ブレンダン・コップ(推薦出場だったハワイアマの優秀選手は首位と4打差4位)「コースはすごくいいけど、ショットが悪かった。いいチャレンジができた」
◆ジョナサン・オオタ(昨年3位入賞者が今年も6位と奮闘)「最後はバーディーでエンジョイできたけど、ずっともがいていた。難しい試合だった」