2か月で日米3往復も「好きでやっていることなので」7日朝に帰国したばかりの金谷拓実が首位と1打差の4位発進


8番、ティーショットを放つ金谷(カメラ・堺 恒志)

8番、ティーショットを放つ金谷(カメラ・堺 恒志)

◆米男子プロゴルフツアー ベイカレント・クラシック・レクサス 第1日(9日、神奈川・横浜CC=7315ヤード、パー71)

 昨年の日本ツアー賞金王で、今季は米ツアーを主戦場にする金谷拓実(27)=SOMPOひまわり生命=が5バーディー、2ボギーの3アンダー、68をマークして首位と1打差の4位で好発進した。松山英樹(33)=LEXUS=は72で5打差の34位。67のマックス・グレーサーマン、バド・コーリー、ブライアン・キャンベル(いずれも米国)が首位に並んだ。大会は予選落ちがなく、4日間で争われる。

 米国帰りの金谷の技と気迫が、強風を切り裂いた。「風が強い中、いいプレーができた。自分のベストを尽くして18ホールをプレーできたし、いいラウンドだった」。台風の影響を考慮しスタートが2時間早まった初日のラウンドで、日本勢最高のスタートを切った。

 11番ではアプローチが寄らず、4メートル残ったパットを決めてセーブした。「難しいホールでスコアを落とさずにプレーできたことは、その後につながった」。パーオン率は全体50位の55・56%ながら、パッティングのスコア貢献度は1位。チャンスは決めきり、しぶとくパーパットを沈めていった。

 21位だったサンダーソンファームズ選手権(ミシシッピ州)を終えて7日朝に帰国したばかり。開幕前日はメンバーに入っていなかったプロアマ戦開始前の午前5時台にスタートして9ホールを回るなど、精力的に調整を続けてきた。この2か月近くで米国と日本を3往復も「好きでやっていることなので」と言い切る。

 米ツアーの年間ポイントランクは135位で、100位以内に与えられる来季シード獲得へ正念場を迎えている。残りは今大会を含む5試合。「まだ初日が終わっただけ。また明日いいプレーができるようにしっかり準備したい」。好発進の波に乗る。(高木 恵)

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