「まぁ、しょうがねえや」吉沢柚月、前夜に“アクシデント”も開き直って4位浮上


4位に浮上した吉沢

4位に浮上した吉沢

◆国内女子プロゴルフツアー 富士通レディース 第2日(18日、千葉・東急セブンハンドレッドC=6697ヤード、パー72)

 12位で出たプロ2年目の吉沢柚月(ゆづき、21)=三菱電機=が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算6アンダーでトップと2打差の4位に浮上した。ツアー史上3人目となるウェーティング(繰り上がり出場)からの初優勝を狙う。64の木村彩子(29)=コンフェックス=、69の渡辺彩香(32)=大東建託=、68の高橋彩華(27、さやか)=フリー=が通算8アンダーの首位に並んだ。

 吉沢が猛チャージした。1番で10メートルをねじ込み、3番まで3連続バーディーで「出だしがすごい良くて流れに乗れた」。開幕3日前に繰り上がりで急きょ出場が決まり、自身最高の4位に浮上した。昨季は19戦中18戦で予選落ち。今季は下部ツアー優勝など実績を重ね「全部が良くなった」。O・サタヤ(タイ)、香妻琴乃に続くツアー3人目のウェーティングからの優勝を射程にとらえた。

 ピンチを乗り越えた。第1日の夜に飲食店「やよい軒」でチキン南蛮を食べた後、愛用するヤーデージブックを紛失。グリーンのライン、ラフからの打ち方など細かくメモしていた。「まぁ、しょうがねえや」。この日は開き直り、キャディーと綿密に会話して助言を受けて好スコアを生んだ。

 同じ千葉出身で、麗沢高の2学年先輩・西郷真央(24)が4月に海外メジャー、シェブロン選手権を制した。吉沢は「真央さんから刺激をもらい、頑張ろうと思う。優勝を目指したい」。03年度生まれの「ダイヤモンド世代」7人目となる優勝を地元でつかむ。(星野 浩司)

 ◆吉沢 柚月(よしざわ・ゆづき)2003年11月23日、千葉・市川市生まれ。21歳。父・直和さんの影響で9歳からゴルフを始める。麗沢高では西郷真央の2年後輩。プロテストは23年11月に3度目の挑戦で合格。25年9月の下部ツアー・山陽新聞レディースカップで初優勝。得意クラブはアイアン。趣味は一人カラオケ、さつまいもスイーツを食べること。憧れの選手は稲見萌寧。164センチ、57キロ。

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