
1番でイーグルを決めて声援に応える都玲華(カメラ・今西 淳)
◆国内女子プロゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディス 第1日(31日、埼玉・武蔵丘GC=6690ヤード、パー72)
第1ラウンドが行われ、初優勝を狙う21歳ルーキーの都玲華(大東建託)が1イーグル、6バーディー、1ダブルボギーの66をマークし、自身初の首位発進を決めた。「出来すぎだった。ショット、パットともに安定していた」と自画自賛した。
1番パー5でいきなりギャラリーを沸かせた。残り37ヤードから58度ウェッジで放った第3打が直接カップに消え、圧巻のイーグル発進。カップインの瞬間は見えなかったが、ギャラリーから大歓声が起き「“時差”で喜んじゃった。うれしかった。バーディー2個分で一気にポンっと行けたので楽でした」。両手を突き上げて喜んだ。
4番パー3はパットがさえた。ピンまで12メートルの90度以上曲がる下りスライスラインを沈めた。「意味分かんないところを見て、ギャラリーさんの方を向いて打った。タッチ(距離感)とライン(方向性)がいい感じでコトンと入ってくれた。ラッキーだった」。3週前にパターを替え、使い分けている3種類の握り方から“拝みグリップ”で臨んだパッティングが好調だ。
前週は3位と好発進したが、2日目以降は「ドド~ンと(下の順位へ)いっちゃった」と伸ばしきれず22位だった。4日目は74と崩れ「内容は悪くないのに、自分で自分の機嫌を取れなくて崩した。狙う時じゃないのにパターで狙って3パットしかけて流れが悪くなって、自分のコントロールをうまくできなかった」と反省点を挙げた。
今週は27、28日と体調不良に見舞われながらも回復。前週の反省を生かし、自身初の首位発進を決めた。「(順位を)忘れたいけど、絶対忘れない。明日は明日でコツコツ伸ばしていけるように、切り替えて伸ばしたい。テンション高すぎないように」と自身に言い聞かせた。
メルセデス・ランクは来季シード圏内の48位。だが、都はもっと高い目標を抱いている。「40位以内に入って(最終戦のメジャー)リコーカップに出たい。来年3月の台湾の試合(台湾ホンハイレディース)も視野に入れていきたい。できるだけ全試合出させてもらえるように頑張りたい」。高ぶる思いを抑えながら、冷静に言い切った。(星野 浩司)

