【女子ゴルフ】佐久間朱莉 上田桃子からのメッセージで取り戻した自信、「自分はひとりじゃない」今季2勝目で2年連続女王「諦めていない」


副賞のマットレスの上でくつろぐ優勝した佐久間朱莉(カメラ・山崎 賢人)

副賞のマットレスの上でくつろぐ優勝した佐久間朱莉(カメラ・山崎 賢人)

◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス 最終日(30日、北海道=釧路CC鶴居東C=6640ヤード、パー72)

 2打差4位で出た昨季年間女王の佐久間朱莉(23)=大東建託=が7バーディー、1ボギーの66をマークし、通算11アンダーで開幕戦のダイキンオーキッドレディス以来となる今季2勝目、通算6勝目を逆転で手にした。メルセデスランキングは5位から2位に浮上。同ランク1位でAIG全英女子オープン覇者の桑木志帆(23)=大和ハウス工業=を2打振り切り、2年連続女王へ反撃ののろしをあげた。

 4メートル弱のバーディーパットをねじ込んだ佐久間が、右拳を握った。1打リードで迎えた18番パー5。背後から追ってきた、最終組の桑木を突き放した。「やっと勝てた。苦しい時間も長かったけど、久しぶりにパターがたくさん入ってくれた。優勝って、いいな」。最後まで自分を信じて攻め抜き、5か月ぶりの勝利をかみしめた。

 1か月前の海外メジャーのAIG全英女子オープンで129位で予選落ちを喫した。同学年の桑木が優勝トロフィーを掲げた。「うれしいけど悔しい。もっと自分もできると思っていた」。正直な思いだった。パッティングが入らず、自信を喪失した。「いろんな試合で決まってくれる場面が減っていた。ちりも積もって爆発したのが全英だった」

 翌週の北海道meijiカップでも、パットが入らず2日間で試合を終えた。傷心の佐久間の元に、2007年賞金女王の上田桃子からメッセージが届いた。「チャレンジ精神を忘れずにプレーしたらいいと思うよ」。心に響いた。「自分は一人じゃないと思えた。吹っ切れて、また一から頑張ろうと思えた」。翌週のNEC軽井沢72で5試合ぶりのトップ10入りを果たし、復活ロードを踏み出した。

 メルセデスランキングは300ポイントを加算し、2位に浮上した。桑木との差は約700ポイントと大きいが、2年連続女王取りを「諦めていないです」と言い切った。優勝で400ポイントが得られるメジャー大会が9月以降続く。「少し遠のいていることは分かっているけど、どれだけ勝てるかということに集中して残りの試合に挑みたい。今回の優勝はそのきっかけになってくれると思う」。自信を取り戻した女王が、シーズン終盤で無双する。(高木 恵)

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