５番ショートでホールインワンを達成した藤田さいきは、ボールとクラブを手にニッ
◆女子プロゴルフツアー サマンサタバサレディース 第２日（１６日、茨城・イーグルポイントＧＣ、６５８２ヤード、パー７２）
２９位から出た藤田さいき（３０）＝チェリーゴルフ＝が、ツアー４度目のホールインワンを達成するなど６７の猛チャージで４打差６位に急浮上した。最終日は逆転で２０１１年以来、５年ぶりとなるツアー６勝目を狙う。ホステスプロの原江里菜（２８）＝ＮＥＣ＝が通算８アンダーで単独首位。首位で出た木戸愛（２６）＝ゼンリン＝は３打差３位に後退した。
最終日の活躍を予感させるような球筋だった。５番パー３。藤田さが５アイアンで放った第１打は、真っすぐピンに向かった。手前約６メートルの地点に落ちると、フックラインに乗ってカップに消えた。今季のシード選手（全５０選手）では最多となるツアー４度目のホールインワン。「ラッキー」とおどけた。
エース達成は２０１３年以来３年ぶり。久しぶりの喜びを同伴競技者とも分かち合った。今大会のホールインワン賞は「コース内にあるサマンサタバサ特設ショップでのお買い物券３０万円分」。ラウンド（Ｒ）後には同組だった飯島茜、東浩子と連れだって同ショップへ直行。両選手に数万円相当のバッグをプレゼントした。
一般的には１万回に１回の確率とも言われるホールインワン。１１年１１月に一般人男性と結婚して以降は２度目だが、なんと２回とも夫の前で達成した。会社員の夫が応援に来られるのは数試合に１回ほど。奇跡とも思える確率だが、イケメン夫は「ただの偶然です」と照れ笑い。愛妻から、賞品で購入した大きめのバッグを手渡され「ちょうどボストンバッグが破れたところだったのでうれしい」とはにかんだ。
６７は今季の自己ベストスコアタイ。第１Ｒと形状は全く同じながら、第２Ｒでは総重量で約１０グラム重いパターを使ったことも好スコアの要因だという。今季は７位が最高。「なるべく上位に行けるように頑張りたい」。結婚後初勝利をもぎ取れば、喜びも倍増だ。（高橋 宏磁）