小屋将一朗、68マークでV「テレビで見ているコースを回れて楽しかった」…中学男子の部


優勝の喜びをかみしめる各部門の優勝者(左から)榎本杏果、小屋将一朗、西郷真央、梅津慶士

優勝の喜びをかみしめる各部門の優勝者(左から)榎本杏果、小屋将一朗、西郷真央、梅津慶士

 ◆報知新聞社主催 2017報知ジュニアゴルフ中高生大会(29日・東京よみうりCC)

 中学、高校の男女4部門が行われ、中学男子は小屋将一朗(群馬・共愛学園中2年)が4アンダー68、同女子は榎本杏果(東京・新宿中2年)が1オーバー73、高校男子は梅津慶士(千葉・拓大紅陵高2年)が2アンダー70、同女子は西郷真央(千葉・麗澤高1年)が4アンダー68で、それぞれ優勝した。各部門の上位選手に「スリクソン・インターナショナルジュニアクラシック」(10月3~6日、オーストラリア・サイプレスレイクスG&C)の出場権が与えられた。

 中学男子優勝の小屋は、1番パー4の第1打でいきなり300ヤードのスーパーショット。「3パットでボギーにしてしまったけど、今日はショットが絶好調なんだ、と自信を持ってプレーしました」。14番から3連続バーディーを奪うなど68の好スコアで優勝。国内男子ツアー最高峰の日本シリーズJTカップの開催コースを初体験し「テレビで見ているコースを回れて楽しかった」。

 中学女子優勝の榎本は、チャンスホールの6番パー5で第1打が左バンカー縁に着く不運。第2打で出せずに大苦戦。結局、6メートルのボギーパットが残ったが、上りフックラインを沈めた。「あのボギーパットで流れが良くなった」と優勝を引き寄せた一打を満面の笑みで振り返った。理想のゴルファーは宮里藍(32)。「将来、世界で一番の選手になりたい」と大きな夢を明かした。

 高校男子優勝の梅津は、70で田村将人と並んだが、18番からのカウントバックで勝利を手にした。難関の最終ホールでボギーだった田村に対し、1・5メートルのパーパットをねじ込んだ。「最後のひと転がりで入りました」。中学2年までは野球部の投手でゴルフ歴はわずか3年。「大学に進学し、学生のうちにプロツアーに勝ちたい」と潜在能力未知数の大器は野望を明かした。

 高校女子優勝の西郷は、昨年、中学の部5位から大きく飛躍し、1年生にしてビッグタイトルを獲得。「フェアウェーキープを心がけ、得意のアイアンショットでチャンスをつくるようにしました」と静かに勝因を語った。目標とする選手は日本女子ツアー50勝を誇る不動裕理(40)。「不動さんの淡々とプレーする姿に憧れます。私もそうなりたい」と、あくまで冷静に話した。

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