大西葵70で首位浮上、イップス克服し「気持ち」で初V狙う


18番、アームロック式のパットでバーディーを決めた大西

18番、アームロック式のパットでバーディーを決めた大西

 ◆女子プロゴルフツアー KKT杯バンテリンレディス第2日(20日、熊本空港CC)

 首位と1打差の2位から出た大西葵(24)=YKK AP=が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算6アンダーとして首位に浮上した。20歳の頃からパットで思ったように手が動かなくなる「イップス」に悩んでいたが、米男子ツアーで流行中の「アームロック式」を取り入れた後、調子が急上昇。自己最高成績7位の美人プロが一気に初優勝を狙う。韓国のイ・ソルラ(28)=九電工=も首位。

 入れれば首位。最終18番。しびれるような1メートルのバーディーパットを大西は、きっちり沈めた。「手が動いてくれました」と笑顔で振り返った。

 本来、当たり前にできるはずの動きができなくなるイップス。ゴルフではショートパットの際に“発症”する選手が多い。大西は4年前から悩まされ、最近は特に悪化。開幕から4試合連続で予選落ちした。

 スランプ脱出のヒントは米男子ツアーにあった。長めのシャフトを左腕に固定するアームロック式パットが流行。2週前のヤマハレディースから取り入れると、予選を通過した(49位)。先週まで1ラウンド平均31・15パットを要したが、今大会は1ラウンド平均25。6打以上も向上し、一気に優勝争いの主役に躍り出た。

 自己最高成績は15年マスターズGCレディースの7位。その時以来の最終日最終組に挑む。プロ6年目で念願の初優勝のために必要なことは「気持ちです」という。精神面が原因のひとつとされるイップスに加え、プレー中の心構えにも難があることを自覚している。

 「私、下手クソなくせに1個のボギーですぐにキレるんです」。笑顔で自虐ネタを披露した。苦しみ抜いた24歳は今、自身の弱さを受け入れる強さを持つ。個性派美人プロが勝負の18ホールに挑む。(竹内 達朗)

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