大観衆の中にはマナーを守らないファンも 渋野「気になりますよね」、畑岡「もう少し気をつけて」


14番、1つの傘に入り同組のユ・ソヨンのプレーを見守る渋野日向子(左)と畑岡奈紗

14番、1つの傘に入り同組のユ・ソヨンのプレーを見守る渋野日向子(左)と畑岡奈紗

 ◆女子プロゴルフツアー 今季メジャー第3戦・日本女子オープン第1日(3日、三重・白山ヴィレッジGCクイーンC=6479ヤード、パー72)

 雨がぱらつく中、今季メジャー第3戦が開幕し、第1ラウンドが終了した。8月のAIG全英女子オープンを制した渋野日向子と、2016年、17年覇者でメジャー2連勝を狙う畑岡奈紗、昨年覇者で世界ランク15位の柳簫然(韓国)が同組で回ったこともあり、大きな注目を集めた。世界トップクラスのプレーを一目見ようと、初日の来場者数は詳細な記録が残る2001年以降では、13年(相模原・東)の6567人を上回る、過去最多の7640人が観戦に訪れた。

 渋野は15番で1メートル、17番で1メートル半に寄せてバーディーを奪うなど大声援の後押しを受け、8バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの67をマーク。畑岡も出だしの1番、2番で連続ボギーとスコアを落としたが、尻上がりに調子を上げ、7バーディー、2ボギーの67。ともに5アンダーで首位と3打差の7位で好発進を決めた。渋野は「今年一番ショットの調子がよかった。このスコアが出てよかった」。畑岡も「悪い流れでスタートしたけど、うまく立て直すことができた」とうなずいた。

 “シブコ・フィーバー”を巻き起こした渋野をはじめ、今季は1998年度生まれの黄金世代が台頭し、ツアーは毎週、大盛況だ。ただ、一つ懸念もある。大ギャラリーの声援は選手にとって大きな力になるが、同時にマナー違反も目立っている。9番で畑岡が第2打を打つ前には、スマートフォンの着信音が鳴り響いた。渋野が「気になりますよね。奈紗ちゃんが打つ時にカメラ(のシャッター音)だったり、電話が鳴っていた。『う~ん…』とは思った」と話せば、畑岡も「色々声をかけてもらってうれしいのはあるけど、もう少しマナーに気をつけて応援してくれたらもっとうれしいです」と呼びかけた。

最新のカテゴリー記事