男子プロゴルフツアーのブリヂストンオープンは12日、台風19号の接近に伴い千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦Cで13日に行う予定だった最終ラウンド(R)を中止すると発表した。競技は短縮され、11日までの36ホールで通算11アンダーの首位だった昨季賞金王・今平周吾(27)=フリー=が今季初優勝で連覇を達成。通算3勝目で規定により賞金は50%に減額されたが、優勝賞金1500万円を上積みし賞金ランク1位へ浮上した。日本初開催となる米ツアー、ZOZOチャンピオンシップ(24日開幕、千葉・習志野CC)の出場権は今平ら10人が獲得した。
今平は狙い通りに単独首位を2日間守って優勝した。台風19号の接近による競技短縮が予想される中、第1Rに今季自己最少64で飛び出し、第2Rの最終18番では「バーディーならトップ」と30センチを沈めて首位を死守した。36ホールながらボギーなし優勝で、12年の谷口徹以来大会5人目のV2。石川遼を約374万円差で抜き、賞金ランク1位へ躍り出た。1973年のツアー制施行後、5人目の2年連続賞金王へ前進。13日に大会会場内で表彰式と優勝会見が行われる予定だ。
大会本部は12日昼、暴風雨による交通機関への影響やコース内の安全確保が難しいため、最終Rの中止を決断。2年前の同大会以来、ツアーでは8例目の36ホール競技となり、優勝以外にも明暗が分かれた。
今大会上位3人に与えられる「ZOZO―」の出場権は「タイの場合は賞金ランク上位者が対象」との規定により今平、通算10アンダー2位に並んだ米国のS・ハン、大槻智春が獲得。一方、同スコアだった通算18勝の藤田寛之(50)=葛城GC=と貞方章男(40)=アイダ設計=は涙をのんだ。
今大会までの賞金ランク上位7人も同じくZOZO出場権を獲得。主催者推薦での出場が決まっていた石川が賞金ランク2位に入り、主催者推薦枠を返上。関係者によれば今後、ZOZO側が日本ツアーメンバーの中から残り1選手を決定するという。