渋野日向子、2度目の米ツアーは「ゴズッテン(50点)」国内賞金女王争いに全力


ギャラリーとタッチしながら18番グリーンを後にする渋野日向子

ギャラリーとタッチしながら18番グリーンを後にする渋野日向子

 ◆米女子プロゴルフツアー スウィンギングスカート台湾選手権最終日(3日、台湾・ミラマーゴルフCC=6504ヤード、パー72)

 【台北(台湾)3日=ペン・岩原正幸、カメラ・生澤英里香】AIG全英女子オープン優勝以来、2度目の米ツアー出場の渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は6バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの69で通算3アンダー39位で終えた。4日間通して「ゴズッテン(50点)」とした一方、アプローチの成長を収穫に挙げた。18アンダーで並んだ3人のプレーオフを制したネリー・コルダ(21)=米国=が連覇。

 初日以来の60台で回った渋野は、「もっと上位にいきたかったけど、いい終わり方」と、うなずいた。4日間では「ゴズッテン(50点)」と厳しかったが、「日本とは違うアプローチをしないと寄らない。勉強になった。だんだんピンに寄るようになり、少しずつ成長を実感した」と、手応えを示した。

 前半18番ではカラーからのチップインでパーを拾い、後半8番はバンカーからのアプローチをベタピンにつけ6個目のバーディーを奪った。アプローチの種類が増えたこと、風対策で低い弾道の球を打てたことを収穫に挙げた。

 一方で、トップとは15打離され、「これだけ差をつけられた。ショット力も、ロングパットを入れる技術も必要」と、課題を口にした。青木翔コーチ(36)は「いい一週間を過ごせた。試合で失敗、成功を積み重ねることで自分のものにしてほしい」と、今後に期待した。

 台湾では観光やショッピングモールでの時間を楽しみ、「自由に過ごした」と渋野。多くの視線にさらされる日本と異なりリラックスした。「米ツアーに来る時はもっと成長した姿を見せたい」。まずは国内残り4戦の賞金女王争いに全力を尽くす。

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