
日傘を差して18番に向かう田中瑞希。通算11アンダーで首位をキープした(Getty Images/JLPGA提供)
◆日本女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 第3日(27日、千葉・カメリアヒルズCC=6622ヤード、パー72)
1998年度生まれの“黄金世代”10人目のツアー優勝へ、伏兵が王手をかけた。田中瑞希(21)=フリー=は首位で出て粘り強いプレーで3バーディー、1ボギーの70。3打差の単独首位を守り「緊張よりもワクワクの方が強い」と笑顔で言い切った。
新型コロナ感染予防のため、ツアー史上初の大会を通じて無観客の開幕戦。それで自分のプレーだけに集中できているという。「自分はあまり見られてやれるタイプじゃない。こっちの方が落ち着いてできている」と“追い風”を感じる。
この日午後2時過ぎには、YouTubeのインターネット生中継の総合チャンネルだけで9万5000人を超える視聴者数を記録した。「皆さんに知ってもらえたらうれしいかな」と21歳はうなずいた。ツアー歴代3番目に若い、新人3人での最終日最終組だ。「同級生が優勝しているので、自分も早く追いつけるように頑張ります」と田中。若さと勢いで歴史的な一戦を制す。(榎本 友一)