ミケルソン、観客味方にレジェンドらしい勝ち方 松山英樹は完調でなくても優勝争いさすが…今田竜二プロが解説


◆米男子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米プロ選手権 最終日(23日、米サウスカロライナ州キアワアイランドリゾート=7876ヤード、パー72)

 首位で出た50歳のフィル・ミケルソン(米国)が5バーディー、6ボギーの73で回り、通算6アンダーで逃げ切った。50代のメジャー優勝は史上初で、ジュリアス・ボロス(米国)の最年長記録(48歳)を更新した。16年ぶり2度目の大会制覇でメジャー6勝目、ツアー45勝目。6月の全米オープン(トーリーパインズGC南C)で史上6人目の生涯グランドスラム(メジャー4冠)に挑む。マスターズ王者の松山英樹(29)=LEXUS=は72で通算1オーバーの23位で、メジャー2連勝はならなかった。

 ミケルソン選手は、レジェンドらしい見事な勝ち方でした。5番のチップインバーディー、10番の3メートルのバーディーパットと得意の小技で流れを作った。観客も「フィル」の声援一色になっていきました。大歓声に、精神的にかなり助けられていたと思いますね。

 風も味方をしていました。最終Rは前日までと真逆の南西の風が吹きました。左打ちの選手には打ちやすい風。5~13番が全て追い風になり、緊張と重圧のかかる14番からもほぼ追い風になって、球の曲がり幅を気にしなくて良かったのは大きかった。6月の全米オープンの会場は地元で子供の頃からよく知るコースなので楽しみですね。

 松山選手は完調でなくても、今大会45ホール消化時点で4打差2位につけて優勝争いに加わった。最終的に23位もさすがマスターズ王者でした。6月の全米オープンのコースは、松山選手のようなショットメーカー向きで、調子が整えば十分に期待できると思います。(プロゴルファー・今田竜二)

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