小斉平優和、5打差5位に浮上…全英圏は2打差「今年中に1回は優勝したい。全英にも行きたい」


18番、ティーショットを放つ小斉平優和

18番、ティーショットを放つ小斉平優和

◆男子プロゴルフツアー ミズノオープン 第2日(29日、岡山・JFE瀬戸内海GC=7349ヤード、パー72=報知新聞社特別協力)

 小斉平優和(23)=太平洋クラブ=が28位で出て7バーディー、2ボギーの67で回り、通算8アンダーで5打差の5位に浮上した。ツアー初優勝&今大会上位2人に与えられる、7月の全英オープン(15日開幕・ロイヤルセントジョージズGC)での初メジャー切符獲得に挑む。強風の中で65をマークしたジュビック・パグンサン(43)=フィリピン=が通算13アンダーの単独首位。ツアー初優勝に王手をかけた。

「風は得意」〈67〉 海外の厳しい環境でもまれてきた23歳が、難条件下で真価を発揮した。セルフプレーの小斉平が強風をものともせずに67をマーク。パーオン率は全体1位の88・89%で、7バーディーを量産した。「ショットもパットも良かった。風は得意ですね」と目尻を下げた。

 19年から参戦してきた米下部ツアーでの経験が生きた。この日は風速10メートル近い強風が吹いたものの、「バハマでの試合で、110ヤードを5アイアンで打ったりしていたので…」と、海外で身につけた風への対処法を武器に猛チャージ。今年3月、コロナ禍で21年は国内に専念することを決意した。「(帰国後の)2週間の隔離があって試合に出られなかったり、調整もかなり大変だった」と理由を口にした。

 首位と5打差の5位で、全英圏の2位とは2打差。「今年中に1回は優勝したい。全英にも行きたい」と小斉平。身長180センチで300ヤード近い飛距離も持つ大器が、世界への扉をこじ開ける。(榎本 友一)

 ◆小斉平 優和(こさいひら・ゆうわ)1998年5月22日、大阪・高槻市生まれ。23歳。茨城・日本ウェルネス高3年の16年に日本ジュニア優勝。同年12月にプロ転向。18年は米ツアー中国シリーズ、20年前半戦は米下部ツアーを主戦場とした。日本ツアー最高成績は20年日本シリーズJTカップ6位。今季賞金ランク25位(約1359万円)で初の賞金シード入り有力。180センチ、88キロ。平均飛距離は290ヤード。

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