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1番、バーディーを狙う池田勇太
◆男子プロゴルフツアー ▽長嶋茂雄招待セガサミーカップ 第2日(20日、北海道・ザ・ノースカントリーGC=7178ヤード、パー72)
2016年賞金王の池田勇太(35)=フリー=が2打差6位で出て6バーディー、1ボギーの67をマーク。首位と1打差の通算10アンダー、4位に浮上した。ジュニア時代に愛用していた“ジャンボ尾崎モデル”のパターをツアー初投入し、好パットを連発。19年6月以来の通算22勝目を挙げ、連続シーズン優勝記録を憧れの尾崎将司(74)に次ぐ単独2位の12シーズンに伸ばす。比嘉一貴(26)=フリー=、上井邦裕(38)=三好CC=ら3人が11アンダーの首位に並んだ。
池田が次々と快音を響かせた。2日連続の67で首位と1打差。「パットやグリーン周りに不安要素はないですね」と胸を張った。
思い出の品をツアー初投入し、苦手としてきた独特の目のあるグリーン上で成果を上げている。ジャンボオリジナルモデルの「TMJ」マレット型パター。ジュニア時代に使って、多くの白星を積み重ねた逸品だ。この日は4番で2メートル、5番と18番は1・5メートルを沈めて伸ばした。7月の日本プロ選手権は3日目に首位浮上も、最終日に34パットで1差2位と惜敗。「勝てなかったのはパター」。1か月半のオフで探した名器だ。
洋芝の北海道開催大会は過去4勝と得意だが、この大会だけはグリーンの読みに苦しみ、10度出場も未勝利。「ここだけ勝てていないので、皆にいつも突っ込まれるんです」と苦笑い。新型コロナ感染症対策で一般非公開での開催だが「今の状況では仕方ない。ファンの人や応援してくださっている方には、成績を出すことでしか恩返しできない。結果で示したい」と池田。ジャンボパターで勝ち、連続シーズン勝利記録でも憧れの大先輩の背中を追う。(榎本 友一)