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16番、コスモスが満開の橋を渡って移動する古江(左から2人目)
◆女子プロゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 第3日(23日、兵庫・マスターズGC=6571ヤード、パー72)
前週の富士通レディースでツアー通算5勝目を挙げた古江彩佳(21)=富士通=が、5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算9アンダーで単独首位に浮上した。昨年11月の伊藤園レディス―大王製紙エリエールレディス以来、2度目の2週連続優勝に地元・兵庫で王手を掛けた。1打差2位の勝みなみ(23)=明治安田生命=は、前週のプレーオフで古江に敗れた雪辱を誓った。
風にも勝る安定感抜群のプレーだった。風速5・7メートルの強風が吹き荒れる中、古江はティーショットでフェアウェーを一度も外さずに回り、この日唯一の60台で単独首位に浮上。「うまく集中できてバーディーチャンスでしっかり取れた。ノーボギーで上がれたのはすごくよかった」。昨年11月の伊藤園レディス、大王製紙エリエールレディス以来、自身2度目の2週連続優勝に王手を掛けた。
出だしの1番では、ラフからの第3打をピンそば50センチに付けて楽々バーディー。後半は我慢の時間帯も続いたが「取りたいと思っていた」パー5の15番で集中力をアップ。打ち出す球をイメージする独自の集中法を生かし、第3打を1メートルに寄せてバーディーを奪った。
前週は悪天候の中で行われた勝とのプレーオフを制して優勝。今大会の最終日は好天で風速も1~2メートルの予想だ。「気分良く回れると思うので楽しんでいきたい」。地元・兵庫のギャラリーの応援も力に変えて、優勝に突き進む。(菅原 美沙)