ジュニアゴルフ世界メジャーのジュニア欧州選手権(5月31日~6月2日、英国スコットランド・ロイヤル・マッセルバラGC)10歳女子の部で優勝し、史上初のジュニア4大メジャーのグランドスラムを達成した須藤弥勒(10)=ゴルフ5=のスポンサーに楽天、SMBC日興証券など3社・団体が加わり、計11社・団体となったことが20日、分かった。
今年1月からアマ資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になり、抜群の実力と存在感を持つ弥勒のもとにはオファーが殺到した。
その中で、ゴルフ専門店の「ゴルフ5」と所属契約、並びにマネジメント契約。家具などの企画・販売を行う大手の「ニトリ」、菓子・食品製造販売の「UHA味覚糖」、いしど式のそろばん教室を運営する「イシド」、自動車販売の「100%新車館」、飲料水製造販売の「サーフビバレッジ」、総合建設業を営むディーワイプランの住宅ブランド「ビスコッティハウス」、地元の群馬・太田市に本社を置くタイヤ・ホイール専門商社の「ニッタタイヤ」とスポンサー契約を結んでいる。
これまでのスポンサー企業8社に加え、キャディーバッグに「Rakuten」。帽子に「SMBC日興証券」、福祉系の一般社団法人の「JUKAI」のロゴが入り、弥勒のスポンサーは計11社・団体となった。さらにワールド山内から約140万円の超高額パターのモニター貸与というサポートを受ける。
「多くの方々に育ててもらっていることを実感しています。本当にありがとうございます」と弥勒は頭を深く下げて語った。父・憲一さんは「広告効果を期待するのではなく、ただ応援したい、というスポンサーさんもいます。ありがたいことです」と話す。母・みゆきさんも「円安が進み、海外遠征の費用を捻出することは容易ではありません。スポンサーさんのお陰で多くのタイトルに挑戦することができます」と改めて感謝した。
「ゴルフ天才少女」と呼ばれる弥勒は2018、19年に世界ジュニア(米カリフォルニア州)を連覇。20年にマレーシア世界選手権(マレーシア・ジョホバール)、21年にキッズ世界選手権(米ノースカロライナ州)を制した。今回、ジュニア欧州選手権で2位に12打の大差をつけて圧勝し、ジュニアメジャー5勝目。同時に史上初のジュニア4大メジャーのグランドスラムを達成した。
憲一さんによると、今回の快挙によって、さらに複数のスポンサーから問い合わせがあるという。今後、スポンサー企業・団体は11からさらに増えることもありそうだ。
「私ができることは、これからも勝ち続けることだけです。だれも行ったことがない道を歩んでいきたいと思います!」。破天荒な10歳アマチュアゴルファー須藤弥勒は力強く言い切った。
◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。10歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導で成長を続けている。17、18年に世界ジュニアゴルフで連覇。現在、ドライバーの飛距離は220~230ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。