原英莉花、今季初単独首位発進!9バーディー今季ベスト65…今季3戦予選落ち 北海道で今度こそ勝つ!


11番、華麗にティーショットを放つ原(カメラ・小泉 洋樹)

11番、華麗にティーショットを放つ原(カメラ・小泉 洋樹)

◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス 第1日(25日、北海道・小樽CC=6655ヤード、パー72)

 ツアー通算4勝で今季初優勝を狙う原英莉花(23)=NIPPON EXPRESSホールディングス=が9バーディー、2ボギーの今季ベスト65で7アンダー。今季初の単独首位発進を決めた。今大会は15年にアマチュアでツアーデビューした思い出の地。初心に帰り、難コースを攻略した。初優勝から2連勝中の岩井千怜(ちさと、20)=ホンダ=は5オーバーの77で94位と出遅れた。

 風が穏やかだった小樽で原がスタートからアクセルを全開だ。開始の10番で8メートルを決めると、ここから4連続バーディー。後半の5番で12メートルと終盤もバーディーを重ね、難コースで今季自己最少の65。「今朝のパッティング練習から、テンポが良くなるように修正できた」と、今季初の単独首位発進に笑顔を見せた。

 今季はポイントランク57位となかなか波に乗れないが、前週は5位に入り「ショットもいいイメージ」と復調気配だ。慢性的に腰に不安を抱えていたが、解消したことが大きい。師匠の尾崎将司(75)から「病院に行ってこい」と紹介された都内の病院で、7月末に注射など治療を受け「最近まで日によって(痛みが出る状態)だったのが、今はほぼ張りもない」と復活した。

 気持ちの面でも「優勝したいという意欲が湧いて技術も伴ってきている。そこ(首位)にいようとプレーした」と充実感を漂わせた。今季、北海道での3戦は全て予選落ち。「エンジンがかからず、自分の中で悔しかった。『今週は攻略して帰ろう』と決めていた」とリベンジを期していた。

 15年大会でツアーデビューした思い出の地だ。「怖いもの知らずだった自分を思い出す(笑い)。ゴルフが大好きで試合に出たくて一生懸命やっていた」。18オーバーだった7年前から技術的に大きく成長し“原点”ともいえる場所で初心を思い出した。

 第2日に向け「いいスコアで、一番大好きな小樽を攻略できたら」と言葉に力を込めた。今週は名物のジンギスカンでパワーを得て「ラム肉大好きなんです。楽しみの一つ」と笑った。不安なくショットを振り切れる喜びと、師匠への感謝を胸に、原が今季初優勝へ走り出した。(岩原 正幸)

 ◆原の15年ニトリレディスVTR 当時16歳でアマチュア。ツアーデビュー戦は難関・小樽CCの“洗礼”を浴び、2日間を76、86の通算18オーバーで予選落ち。

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