清水大成「トップガン」テーマ曲入場でツアー初の単独トップ発進「トム・クルーズが格好良かった」


10番、ティーショットを放つ清水(カメラ・岩田 大補)

10番、ティーショットを放つ清水(カメラ・岩田 大補)

◆男子プロゴルフツアー Sansan・KBCオーガスタ 第1日(25日、福岡・芥屋GC=7191ヤード、パー72)

 地元・福岡県出身でプロ2季目の清水大成(23)=ロピア=が、ツアー自身初の単独首位発進を決めた。人気映画「トップガン マーヴェリック」のテーマソングを入場曲に選び、ティーショットとパットがさえて8バーディー、1ボギーの65をマーク。期待のイケメンが上昇気流に乗り、7アンダーで、初優勝に向けて1打差のトップで滑り出した。ルーキーの飛ばし屋・河本力(22)=フリー=、地元・福岡県出身の長野泰雅(19)=福岡地行=ら6人が1打差の2位。

 強い日差しの下、地元の声援を背に、清水が勢いよく飛び出した。小学時代から幾度もラウンドした慣れ親しんだコースで65の首位発進。「いいスタートが切れた。たくさん回っているので情報量は多い」と日焼けした端正なマスクをほころばせた。

 パター変更が奏功した。前週最終日に「1メートルを5回外したので」と長年、愛用するピン型から実戦初投入のマレット型に今週変更。12番で15メートルのフックラインを沈めて伸ばすと、13番は2オン2パット、14番は1メートル半を沈めて3連続バーディー。「ヘッドが大きい分、方向性を出しやすい。芝目に出球が負けていない」と多くの選手が苦しむ高速高麗グリーンを攻略した。

 今大会は各選手のスタート時に入場曲が流れる。清水は映画「トップガン マーヴェリック」のテーマソング「I Ain’t Worried」を選曲。「7月に見に行って、何回でも見られそう。主演のトム・クルーズ(米国)が格好良かったです」と笑った。

 21年も初日64で首位タイで発進したが76、74、81と第2日以降崩れ、27→47→73位と急降下した。「ここから落ちていくようでは成長していないので」と清水。17年日本学生選手権を制した逸材が主役を演じ切る。(榎本 友一)

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