2位浮上の吉田優利の魅力は「決断力」と「実行力」…諸見里しのぶさんが分析


ティーショットを放つ吉田優利(カメラ・今西 淳)

ティーショットを放つ吉田優利(カメラ・今西 淳)

 ◆女子プロゴルフツアー ▽メジャー第3戦 日本女子オープン 第3日(1日、千葉・紫CCすみれC=6839ヤード、パー72)

 第3ラウンド(R)が行われ、9位から出た吉田優利(エプソン)が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算1アンダーで1打差の2位に浮上した。69で回った申ジエ(韓国)が2アンダーで首位。最終日に逆転でメジャー&今季初優勝を狙う吉田のプレーを、通算9勝で2007年大会覇者の諸見里しのぶさんが分析した。

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 第3Rは風の影響もあり、多くの選手は予選Rよりグリーンの硬さを感じ、グリーンを狙うショットで球を止める技術、外した時のリカバリー力も求められたタフな一日。吉田選手は特に後半でバーディーを取る場面で取り、耐える場面で耐える、見事なプレーでした。18番のバーディー締めは最終日への気合を感じました。

 吉田選手の魅力は大事な場面での決断力と実行力です。難しい状況でも時間をかけずに決断し、ショットで簡単そうに寄せてくる。普段から実戦を想定して練習しているからこそなせる一打です。16番でグリーンサイドのバンカーから約20センチに寄せ、難易度の高い14~16番をパーで切り抜けた事は明日につながります。

 最終日は実力、経験もある申選手と最終組で回り、自然と集中力も高まるでしょう。優勝争いは最後まで目が離せません。(女子プロゴルファー)

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